ミウモのロンドン留学体験記

2018年9月からUK渡航。チャレンジに遅すぎるなんてことはない!がモットーの女30代による留学準備&体験記

【2018年11月13日】ウォラトン・ホールへ/舞台「英国万歳!」観劇【ノッティンガム】

[Tuesday]

無事ノッティンガムに到着し、一泊した次の日。
劇場に行くまでに時間があるので、バスに乗って観光しに行くことに。

12:45

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宿泊先近くのバス停。ルートの表示はロンドンと似てます

ロンドンだと地下鉄やバスに乗るときにオイスターカードを使っていますが、もちろんロンドンだけなのでノッティンガムでは使えません。

ではノッティンガムではどうやってバスに乗っていたかというと、スマホ用アプリです。

https://www.nctx.co.uk/mobile-tickets

"NCTX Buses" というアプリをDLして、1日券を購入するとQRコードが発行されるので、バスの乗車口のリーダーにかざせばOK! ロンドンより便利かも。

もちろん現金でもコンタクトレスカードでも乗車できるし、ロンドンのトラベルカードに当たるロビンフッドカードという定期券もあります。

そんなわけで、便利なアプリでバスに乗って、目的地であるエリザベス朝時代の邸宅ウォラトンホールを目指します。

 

13:05

ウォラトンホールのあるウォラトン公園前のバス停に到着。
公園の入口が重厚な門と塀で守られています。というのも、この公園にはアカシカダマジカが生息していて、彼らが逃げ出して事故に遭ったりするのを防いでいるようです。

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公園の入口にしては立派な門

塀に囲まれているため、外見ではわかりにくいですが、重い扉を開いて門をくぐると広大な敷地が広がっています。
ロンドンに比べたら人も少ないし、とても静かで心が安らぎます。

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公園の中にはゴルフコースも

公園内のウォラトンホールの中には、ノッティンガム自然史博物館産業博物館があるのです。

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カフェとノッティンガム産業博物館が入った建物

が、残念ながらこの日、産業博物館はお休み。

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幸い、本館にある自然史博物館の方は開いていたので、入館することが出来ました。

13:30

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立派なウォラトンホールの外観。
もしかしたら映画好きの方はこの外観を見て「ここ見たことある!」と思うかも。
そう! クリストファー・ノーラン監督のバットマン・シリーズでウェイン邸として使用されているのです!
その見た目の美しさも素晴らしいですが、見ごたえがあるのは実はその内部の自然史博物館だったりします。

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時間が合えばガイドツアーにも参加できるみたい

1926年にオープンしたこの博物館は現在ノッティンガム市議会が所有していて、地質学、植物学などに関するおよそ4億5千万点もの標本を所蔵しているらしい。
でも特に圧倒されるのは動物の剥製の所蔵量!

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所狭しと首の剥製!
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ガン見!

鳥類の標本もケースの中にたくさん展示されていますが、やはり雄々しい"トロフィー"の数々は迫力があります。
とはいえ、鹿やバイソンなんかは立派なお屋敷に一つや二つあるイメージ。
ここにある剥製で一番迫力があったのは…

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キリンの剥製!家の中に!

動物園でキリンを見たことはもちろんありますが、こんな真下から、邸宅とは言っても部屋の中で見ると、半端ない迫力です。
よくこの部屋に運び入れたな… どうやって入れたんだ?と謎が膨らむ。

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キリンの剥製の横にはアフリカゾウ象牙が並んでます。「現在は象牙の取引は禁止されています」と注意書きが掲示されていたと記憶しています。

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可愛らしい小動物の剥製も

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絶滅危惧種フクロウオウムことカカポ。お気に入り


14:30

自然史博物館を見た後は、ゆっくり歩きながら、公園の中の湖を眺めました。

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風のさざめきと鳥の鳴き声しか聞こえない静かな湖畔。ベンチはちょっと汚かったので、じっと水面を見つめて佇む私。

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15:15

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陽が低くなってきたので、行きと同じバスに乗って、ノッティンガム中心地へ戻ります。

15:40 

前日には時間が遅くて入れなかった、中心部の建物の中を探索。
ノッティンガムはそんなに大きな街ではありませんが、お店はロンドンとそんなに変わりません。

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エクスチェンジ・アーケードの中

 15:45

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まだ日があるから、昨夜歩いた広場の様子がよく分かる。
クリスマス・マーケットはまだまだ準備中ですね。

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ノーフォーク・プレイスから見たシアター・ロイヤル

 夕方になると、だんだん観劇の時間が近づいてドキドキしてきます。

16:35

観念して劇場のノッティンガム・プレイハウスに向かうことに。

19:00 

ついに前日に下見した劇場の中へ。ボックスオフィスでチケットを受け取ります。

ノッティンガム・プレイハウスは外見もモダンですが、劇場内も広くて綺麗です。
キャパは770席。水曜日にも見る予定でどちらも1階席。

上演作品「英国万歳!」は、1991年に上演されたアラン・ベネット作のコメディで、晩年に狂気に陥った国王ジョージ3世(演:マーク・ゲイティス)が挑む荒療治と、野党の政治家と結託して虎視眈々と国王の座を狙う皇太子のウェールズの様子を描いています。

公演についての詳細は、情報をまとめているので以下をご覧ください。

↓↓↓ 公演・キャスト発表からNT Live上映までの情報

twitter.com

↓ 日本でのNT Live上映以降の情報。相関図や舞台の背景についても。

twitter.com


以下は、私が観劇した時の感想ツイートです。

 

マークの痙攣してうまく話せなくなってしまう演技は本当にリアルで胸が痛くなるほどだったのですが、彼は子供の頃、精神病院のはす向かいで育ち、その病院の中で髪を切ったり映画を見たりするほど慣れ親しんだ場所だったそうで、そこで見た患者の様子を今回の舞台の症状に生かしたと語っています。本当は自分の仕事にその精神病院のことを関連付けて語るのは好きじゃないみたいですけどね。

 

22:00

上演後。

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この日、告知はされてなかったはずなのですが、幸運にも出演者総出のアフタートークを見ることが出来ました!

芝居自体がコメディとは言っても緊張感がある作品なので、私服でゆったりお酒を飲みながら語り合う演者を見てホッとしちゃう。 

ちなみに、マークは「TABOO」というトム・ハーディ主演のドラマでジョージ4世(当時摂政皇太子)も演じています。

Q&Aでは観客が積極的に質問していたんですが、ほとんどの質問者が劇場に対する愛着と作品を企画する劇場に対しての感謝を伝えていて、地元の人に愛されている劇場なんだなとよくわかりました。

 

22:50

トーク終了後は例によって、楽屋口に向かいました。

マークの舞台を見に行った時には必ず楽屋口に行って差し入れなり、感想なり伝えるようにしているのですが、かなりハードな演技とQ&Aの後に出待ちするのは気分がよくないんじゃないかとかなりナーバスになってました。

相変わらず英語にも自信がなく…

本当に、毎回毎回ステージドアは緊張しておかしな言動になるので、どうにかしたいんですけど、しばらく経った今振り返ると「自信のない態度は無駄!」だって思いますね。多分、「緊張していたから仕方ない」と言い訳する材料にしてるんじゃないかな?と自分でも思います。相手だって普通の態度で挨拶された方が気持ちいいに決まってますからね。今はそれが自覚出来ているので、今後はまともな言動で話しかけられると思います。多分。おそらく。

ナショナル・シアターで2015年に上演された"Three Days in the Country"はマークがオリヴィエ賞助演男優賞を受賞した舞台で、私にとってもとても思い出に残る作品です。劇中、デボラさんは医者役のマークから求婚されていたので、今回王妃役になって「今回やっと結婚した」というわけです。当時はお話出来なかったデボラさんと会話出来て光栄でした。 


Official Clip | Mr & Mrs King - People of Fashion | The Madness of George III - Nottingham Playhouse

 

2020年の終わりに

今年2020年は、世界的に大変な1年となってしまいましたが、
私にとっては、リセットとなった貴重な一年となりました。

職探しを始めようとエンジンをかけ始めた頃に入院・手術した父が退院後に体調を崩し再入院。体調が落ち着いてきた頃に、今度は新型コロナウィルスの世界的流行

2月にダイヤモンド・プリンセス号船内での感染流行になった時点で、
これは日本政府がちゃんと対応できる気がしないし、日本各地での流行も避けられないな、となんとなく予想できました。

そして今年1年は無理に仕事を探さずに、家で過ごすようにしようと決めたのです。
この決断に全く迷いはありませんでした。

そのおかけで、大人になってから感じたことのない心の平安を得ることが出来ましたし、今まで意外となかった父と過ごす時間をたくさん持つことが出来ました。

留学中は日本への連絡もおろそかにしがちで心配をかけ、帰ってから体調を崩した父に対して申し訳なく感じていたので、一緒にいる時間を取り戻すことが出来て嬉しかったです。

よくよく話したら、私が子供の頃は、父が単身赴任している時期も何度かあったらしく、子供の頃を含めても、こんなに一緒に過ごす機会はなかったんじゃないか?とのこと。(私はその単身赴任していたことを全然覚えていませんでしたw)

そして、仕事をしている間は、本当にストレスで気持ちがギスギスしていて、落ち着いた状態の自分を思い出せないくらいだったので、心が落ち着いているとこんなに家族に対しても優しい気持ちでいられるんだ!?とその違いに自分で驚いたくらいです。

個人的には、ちょこちょこ英語の復習をしたり、夏には家の中の大断捨離を敢行したり、写真の整理のため、ほんのちょっとずつこのブログの記事を更新したりしていました。2020年には2020年なりの成果が出せました。

ご存知の通り、私が2019年夏まで滞在していた英国は2度目のロックダウンに入り、日本以上に予断を許さない状態です。

留学中に仲良くしていたクラスメイトはロンドンや自分の地元で元気そうにしていますが、その中にはロンドンに戻って大学で勉強を始める予定が遅れて最近やっと渡英した人もいます。
クラスメイト以外では、月に何度かLINEで電話をするアイルランド人の友人は外出自粛しつつ、ロンドンで仕事を続けながら引越しを模索していて、何年もロンドンで働いているフィンランド人の友達は、クリスマス・カードを受け取った知らせが届かないので連絡をとったら、実は最近フィンランドに戻っていたことが分かったり。

幸い、現在のところは身内にウィルスの感染者がいるわけではありませんが、コロナ禍で影響を受けて生活が変わっていく友人の様子を知って、複雑な気持ちです。

私自身も、今後の不安が全くないわけではありませんが、今年一年で、人生は何が起こるかわからないと改めて実感したので、ある意味、必死で無心に生き抜くしかないなと、次第に腹が据わってきました。

生きることが一年の抱負になるとは!
でもとてもシンプルで、とても明解な目標ではあります。

そして来年は、本格的に毎日の計画を立てて英語の勉強をしたいなと思っています。
今年は目標が低かったからね。

これを読んでくださっている皆さまにも、明るく健康な一年がやってきますように。
心から願っています。

それでは引き続きまた来年、留学(振り返り)日記でお会いしましょう!

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Have a happy new year!

【2018年11月12日】ノッティンガムへ!

[Monday]

 9:50

ついにノッティンガム旅行の当日。学校は入学前からホリデーを取ることを伝えてあったので、一週間おやすみします。
(学校に入ってみて分かったのですが、一週間程度の休みなら先生に伝えて休むことも出来ます。もちろん授業料は無駄になってしまうけれど。)

この日の天気は移り気。

 帰ってきたら忘れずにみたい番組をチェックしておく。

 13:00

前回書いた通り、ノッティンガムへは電車で向かいます。

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ドクター・フーに出てきそうな地下道

毎日使っているピカデリー・ラインでキングスクロス・セントパンクラス駅に行き、East Midlands Railwayのホームへ。

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ホームに向かうまでの構内のショッピング街にはティファニー提供のクリスマス・ツリーが飾られていました。 

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13:20 

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電車に乗り込んで出発!



13:50

車窓の風景。

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見たこともない形の雲を見た

昼食は家で作ってきたサンドイッチを食べました。

15:15 

 ノッティンガム駅へ到着。

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ここから歩いて宿泊先に向かいます。
本当はバスを使えるのですが、街の雰囲気を知るためにあえて徒歩で。
川を渡り、ショッピングモールの脇を通って、ガードをくぐり、坂道の大通りを登っていくのですが、これが結構時間が掛かりました。

15:55

AirBnBで予約した宿泊先に到着。

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宿泊先はAirBnBで予約。あらかじめ玄関のキーコードと部屋番号を教わっているので、一人で玄関から指定の部屋に入ります。
同じ階に同じような部屋がいくつかあって、バスルームとキッチンが共用。学生寮みたいな雰囲気。ロンドンのステイ先では使えないレンジがあったので嬉しかったです。

 

18:00

部屋で少し休んでから軽く街歩き。

火曜に芝居を見に行く劇場、ノッティンガム・プレイハウスの様子も見に行きました。

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楽屋口もチェック

 場所を確認したので、次の日に劇場がわからなくて迷うことはなさそうです。

 

18:05

中心部も少しだけ歩きました。

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街中の地図

"You are here"の場所から、ラウンドアバウトを挟んで左側が劇場。
地図の中心にノッティンガム議事堂があって、その前が広場(オールド・マーケット・スクエア)になっています。紺色の広いスペースの部分ですね。

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地図の近くにあった像

オールド・マーケット・スクエアでは、クリスマスマーケットの準備中で、広場を囲むようにたくさんの車両が停まっていました。

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残念ながら私がノッティンガムを離れた後にオープンになるので、ここのマーケットを楽しむことは出来ません(涙)。後日観劇しにくる友人にはマーケットの準備中だったことを伝えておきました。

結局少し歩いたものの、18時を過ぎると街も静かになっているので、テスコで夕食を買っておとなしく宿泊先に戻り、レンジでチンしたグリーンカレーを食べてテレビを見て寝ました。

 

 

ちなみにこの日はスタン・リーが亡くなって、ネットはその話で持ちきり。

 

(2020-12-20 20:25投稿)

【2018年11月11日】ノッティンガム&バーミンガム旅行の準備

[Sunday] 

この日は第一次世界大戦休戦記念日。BBCでは式典の生中継を放送しています。

 私の好きな俳優のマークも追悼の詩を引用していました。

私はといえば、携帯電話の今月分の支払いをし、月曜から出かける観劇旅行へ備えていました。
前半はノッティンガムで芝居を見て2泊、そのあとバーミンガムで観光で2泊してロンドンに帰ってきます。

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重いけど持ってきた「地球の歩き方」を参考に

荷物は渡英の時に持ってきた大きめのキャリーケース1つに入れる予定。

ノッティンガムへは電車で、バーミンガムへはナショナルエキスプレスのコーチ(長距離バス)で行くことにして、どちらも予約済み。

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電車は予約番号で自販機で発券、NEはQRコードで乗車します

準備中はテレビで「ハウルの動く城」を流していました。

 Film 4はジブリ作品を割と頻繁にやっています。

休戦記念日だからということもあっての放送だったんでしょうかね?

その後はシンプソンズを流しっぱなしに。

 夜には私が好きだった"Mapp and Lucia"の再放送が。

"Mapp and Lucia"は日本で放送されていないので、
詳しいあらすじは以前、下のブログに書きました。

blog.goo.ne.jp

このドラマは原作を書いたEFベンソンの住んでいたライが舞台になっていて、ロケも現地で行われているのですが、魅力的な観光地として近年よく紹介されています。
ドラマが好きすぎて現地に行った時のことも以下のブログで。

blog.goo.ne.jp

ロケ地が見たくて、とか、地方公演へ遠征に行くために、とか、
理由はなんであれ、旅行には一生忘れられない思い出が残るものです。

今回のノッティンガムでもそんな思い出が残るといいのですが。

 

 

余談。
先日見た「ボヘミアン・ラプソディ」について思い出したこと。

 

(2020-12-17 15:04)

 

【2018年11月10日】テート・モダンでクリスチャン・マークレーの"The Clock"を見る【続き】

[Saturday 続き]  

前回からの続きです。

notfspurejam.hatenablog.com

16:20

ミレニアムブリッジを渡りテムズ川の南にある現代美術館テート・モダンにやって来ました。ここでしばらく雨宿りがてら美術鑑賞です。

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エントランスのタービン・ホール

(↓ 6年前の2012年に訪れた時の記事)

blog.goo.ne.jp

 

とにかく見るものがいっぱいありすぎてここに載せきれないですが、鑑賞したものを一部紹介すると…

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大好きなムンクの「病気の子ども」
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妙に惹かれたクリスチャン・シャドの自画像

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山下菊二の"Deification of a Soldier"

 

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マグリットの受胎告知 "The Annunciation"(左)と、
ダリの"Autumnal Cannibalism"(右)
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近づいて細部を観察

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リキテンシュタインの"Whaam!"と"Wall Explosion II"

以前テート・ブリテンの特別展で見て衝撃を受けたピカソの「泣く女」がテート・モダンに展示されていました!

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当時は有料だったのにいつの間にか無料で見られるようになっていたなんて!
もちろん絵画だけではなく、写真やオブジェもあります。

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1989年にAIDSで亡くなったロバート・メイプルソープ
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ドイツの写真家ヴェルナー・マンツの作品

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ダリのロブスター電話!

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18:00

以前見て印象に残っていた米国の芸術家ジェニー・ホルツァーの部屋にも入りました。

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壁じゅうに並んだテキストや電光掲示板で、日常に溢れる情報に立ち止まって受け止める行為を思い出させます。

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情報量の多いオノ・ヨーコのような。
この部屋でも一日中ずっと過ごしていられそうです。(電光掲示板のようなアート作品は後で追記したいと思っています。)

18:30

そして、最後にたどり着いたのが、黒い壁で囲われたスペースの入り口に行列用の囲いがされているインスタレーション

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クリスチャン・マークレーの"The Clock"。当時の目玉展示の一つ。
説明を軽く読んでもなかなかピンと来なかったので、並んで入場してみました。
百聞は一見に如かず。

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これが実際のクリップの一部です。 


Christian Marclay - The clock, 2010-2011

これはテートの展示告知。


Christian Marclay – The Clock | Trailer

24時間分の時計のシーンを切り出してきて時間の流れと一致するように編集することを考えると気が遠くなりそう! でも観客の立場では、その野心的なアイディアにとても興奮するし、ずっと見ていたい!

上映スペースには3人座りくらいのソファーが並んでいて、鑑賞環境も超快適でした。ここにも何時間でもいられるわー。ちょうど上映されている期間に見ることが出来てラッキーでした。

私が見に行った時には、開館時間の範囲で鑑賞出来ましたが、2ヶ月後には24時間上映もあったみたいです。深夜や早朝の時間帯にどんなシーンがあるのかも気になりますね。

www.tate.org.uk

グッズ売り場には、"The Clock"のポスターとTシャツが売っていました。

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夕方に来たのに一日中いたような充実感と疲労感(笑)。

20:10

雨は夜になっても止まず、帰りはサザーク駅から帰宅。

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足を運びやすいウォータールー近辺からは少し遠いからなかなか行きにくいけど、テート・モダンを十分に楽しむには半日程度じゃとてもとても時間が足りません!

 

(2020-12-14 14:34投稿)

【2018年11月10日】セント・ポール大聖堂、無料公開日【次回に続く】

 [Saturday]

週末のイベントについて調べていたら、2018年の11月10日はロンドン市長お披露目パレードの日 "Lord Mayor's Day" で、セントポール大聖堂が無料公開されると知りました。 

www.stpauls.co.uk

昔、ロンドンパスを使ってセントポール大聖堂見に行ったことがありましたが、もうしばらく見てなかったので、久しぶりに行ってみることにしました。

blog.goo.ne.jp

14:10

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午前中はパレードが催されていますが、私が出かけた頃にはもう終わっていて、観覧用のベンチだけが残されていました。


Highlights of the Lord Mayor's Show 2018

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大聖堂の入り口には、さすがに無料で荷物検査もあるので、入場に長い列が出来ています。パレードを見た後にそのまま来た人もいるのかもしれませんね。

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アン女王の像(左)
「終日入場無料」の他に、オルガン演奏と聖歌隊のイベント時間が書いてあります(右)

14:30

20分ほどで、意外と待たされずに中に入ることが出来ました。

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最近は多くの施設での写真撮影が自由になっているので、何も考えず周りの入場者と一緒に写真を撮ってしまって、後から(実は禁止されてたんじゃ…)と気になっていましたが、礼拝以外の観光客への公開時は撮影が許可されているようです

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WWI勃発100周年記念で設置されたジェリー・ジュダによるオブジェ

セントポール大聖堂といえば「ささやきの回廊」ですが、この日は入場を制限していたようです。対応している係の方が途切れなく案内していて大変そうでした。

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いつ入場制限解除されるのか確認する人たち(左)
「夕べの祈り」の内容案内(右)

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礼拝まで席で待つ人たち

14:40

聖歌隊の賛美歌までは少し時間があったのでクリプト(地下聖堂)にも行ってみました。

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ひときわ目を引くネルソンの墓(右)

15:15

1階に戻って着席し、午後のお祈りに参加。席には式次第と歌詞カードが配られます。

無料公開日ということもあって、周りに着席している人は観光客や私のような海外からの留学生が多買ったのですが(何故留学生とわかったのかというと彼らの会話を盗み聞きしていたから :p)、私の近くに座っているマギー・スミスのような年配の女性が、礼拝中に喋っている人を見つけてはそちらを睨みつけていたので怖かったです。厳格な国教会の信者なのでしょうか。それともただ鬱陶しかっただけか…。

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16:05

礼拝が終わり、外に出ると雨。セントポールを訪れる時はいつも雨が降っている気がする。

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外には小さな移動遊園地が出来ていました

杖が並んでいたのはセントポールからミレニアム・ブリッジを結ぶ場所。
一つ一つちゃんと確認して撮影したかったのですが、何しろ寒いし、テムズ川から吹き付ける雨と風が冷たくて…。

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いかにも寒そうなテムズ川方面

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ミレニアム橋の上から写真を撮るのも一苦労。

このまま橋を渡って、テートモダンへと向かいます。

 

続く…。

 

(2020-12-12 11:49投稿) 

【2018年11月8日・9日】カーナビー・ストリートのQUEEN「ボヘミアン・ラプソディ」イベント

 [Thursday]

METROに6日にプレスナイトを迎えた舞台「英国万歳!」の劇評が載っていました。
(11月中、しばらくは「英国万歳!」の話題が続きます。すみません!)

好評みたいでホッとした! 

 

この日の授業 

テキストのリスニング教材を聞いて、その中に出てきた驚きのニュースを聞いた時のリアクションを学ぶ。

Come off it!
You must be joking!

You're having me on! 
That's can't be right. e.t.c...

驚きのリアクションは強いイントネーションが大事。
Come off it!↘︎
You must be jo-↗︎king!↘︎といった感じで。

また、先生が英語学習のターニングポイントについて話してくれました。

When you don't need to translate, it's the turning point.
Everything clicks when you dream in English.

つまり、英語で話す夢を見始めたら、英語が上達している証拠、ということなのですが、私はすでにこの頃英語で話す夢を見たことがあり、でも全く英語が上達している感覚がなかったので、余計に不安に思ったものでした(苦笑)。

 

放課後(15:35)

キングスクロス・セントパンクラス駅前に見慣れぬオブジェを発見。

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本物の隕石?かと思いましたが、Brexitに影響を受けた銀行のキャンペーンらしい。

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EUを脱退すると、宇宙監視・追跡計画から離れることになるため、英国は隕石が近づいても最後に気づくことになるのでは?と言う推測から生まれたインスタレーション

「でも私たちは英国がEUを離脱しようと隕石が落ちようと、旅先や留学先など欧州をつなぐ口座のコネクションを維持し続けますよ」と言うメッセージだそうです。

 

16:50

大英図書館で自習後、オックスフォード・ストリートへ。

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すでにクリスマス・シーズン用のイルミネーションが!

ボヘミアン・ラプソディ」とコラボレートしたイルミネーションとポップアップストアがあると聞いて、カーナビー・ストリートに向かいました。

QueenOnline.com - News

(↓映画の方は月曜日に鑑賞済み。)

notfspurejam.hatenablog.com

 

道に入ると早速…

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かっこいい! フレディ・マーキュリーがデザインした紋章がネオンサインでカーナビー・ストリートの看板になっています!
さらに…

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'Oh, mama mia, mama mia...'

ボヘミアン・ラプソディ」の歌詞もイルミネーションに使われています!

ポップアップ・ストアは南側の、ビーク・ストリートに突き当る角にありました。 

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ポップアップストアの入口

一階の左奥にはPVが流れるモニターが並んでいて、その手前にはロジャー・テイラーのDW社製ドラム・セットが!

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ドラムセットは2009年まで使われていたもので、現在はスタジオ用に。
ハイハットは25年以上使用しているもので、クイーンの有名なコンサートでも度々使われていたものだそうです。

その横の壁には額に飾られたメンバーの写真がずらり。

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真ん中に設置してあるショーケースには、ブライアン・メイ提供のツアーパンフレットやバックステージパスも。

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さらに手書きの歌詞も展示されていました!

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"I want to break free" "I was born to love you" "Radio GaGa"

地下には映画「ボヘミアン・ラプソディ」でラミ・マレックが着用したフレディの衣装のレプリカが展示されています。

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地下の壁には、映画の場面写真が飾られています。

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もちろんポップアップストアなので、クイーングッズも売っているのですが、私は紋章がデザインされたラグランロンTを購入しました!£35。

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可愛すぎてとても着られない!!!

カーナビー・ストリートの名前も入っているので、このイベント限定ですね!嬉しい!
Tシャツにはおまけでラゲッジタグかボトルオープナーが貰えるのですが、私はカセットテープ柄のラゲッジタグを選びました。カセットのタイトル欄に「フレッドの」'Fred's thing' って書いてある!

カーナビー・ストリートではイベントに合わせて店ごとにセールもやってました。バウチャーが配られていて、店で提示すると割引に。

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"I want to break free"のPVのフレディと同じ格好をした売り子のお姉?さん!

18:45

ちょうどこの日はライヴ・イベントも開催されていて、道の中間地点にステージがあり、コピーバンドが時間毎にクイーンの名曲を披露してくれました。

ボヘミアン・ラプソディ」 も、短縮せずに全編最後まで演奏してくれた!

動画では聞こえにくいですが、周りで見ている観客みんなが一緒に歌っていて、クイーンと彼らの曲が今でも幅広く愛されていることがわかります。ものすごい一体感!
私も歌える曲は一緒に歌って楽しみました。

映画を見たばかりで興奮が醒めないうちに、こんな楽しいイベントに立ち会えて幸せ。映画だけでなく、このライヴも留学中のいい思い出になりました。

 

[Friday] 

この日の授業

復習テスト。
この日はいつもの先生がお休みで、ハロウィーン・パブ・クロールで生徒を放置してた引率の先生が代理で指導。内心(こいつかよ…)と思いながらテストを受けてました。
残りの時間は句動詞の勉強。これもただ句動詞を並べて意味を教えるだけでまとまりがなかったんだよなー。

 

放課後 

学校の近所の洋服屋で念願のブーツを購入。£24也。

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色々見て回った中で、グレーっぽいものは少なかったので、これにしてみたのですが…。

帰宅後 

9月に見に行ったリーグ・オブ・ジェントルマンのライヴ・ツアーのDVD、どこで買うか迷っていましたが、HMVでメンバーのサイン付きDVDが限定発売されると知ったので、早速注文。

 受け取り場所はシャフツベリー・アベニューのレコード屋さんにしました。

 

テレビを見ていたら初めてマーティン・フリーマンのCMを見かけて…


Martin Freeman in the Christmas ad for Vodafone UK- Glide Through Christmas

日本にいる時はBBCのドラマを見ることが多いし、イギリスのCMを見る機会が少なかったので、ITVはC4で入るCMが新鮮。 

 

(2020-12-10 14:32投稿)