ミウモのロンドン留学体験記

2018年9月からUK渡航。チャレンジに遅すぎるなんてことはない!がモットーの女30代による留学準備&体験記

【2019年1月5日】ブレナム宮殿 "Cinderella's Fairy Tale Palace"イベント【その1】

[Friday] 

夜スーパーで買い物する以外は外に出かけず。

 

[Saturday]

木曜に見た映画女王陛下のお気に入りの中で、アン女王がモールバラ公ジョン・チャーチルに贈ったブレナム宮殿へ行ってみることに。

notfspurejam.hatenablog.com

ブレナムという名前は、ジョン・チャーチルスペイン継承戦争フランス軍に勝利したドイツのブリントハイム(ブレンハイム)での戦いにちなんでいます。
前回の記事で触れたように、ブレナム宮殿は冬季も開館していて、
ロンドンからも遠くないのでこのホリデーのうちに訪れることにしました。

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イカーストリート駅で乗り換えてパディントン

10:52 パディントン発オックスフォード行き。
電車代は手数料込みで£28.15。
当日ギリギリに購入したからちょっと高いかも。
(余裕を持って購入するほど安いチケットが手に入るのだ。)

いつもそうとは限りませんが、この時のグレート・ウェスタン・レールウェイの車両はとても綺麗で、普通なら使いたくない車内トイレも非常に清潔でした!びっくり!

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飛行機より綺麗だ!

 

11:50 ほぼ定刻通りオックスフォードに到着。パディントンから1時間。

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実はオックスフォードも今まで来たことがなかったので、止まってゆっくり見て回りたいところでしたが、それはまた次の機会に。今回はあくまで宮殿を優先します。

オックスフォード駅から宮殿まではバスで移動。ここからまた1時間。

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使った路線は500番。往復£5のチケットを運転手から購入
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ロンドンのバスより綺麗

直行バスではないので、1時間ともなると行くと停留所20か所以上止まり、
かなり遠く感じます。辛抱が必要。

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宮殿が近づいてくるとオックスフォード国際空港が見えます

12:50 やっと宮殿の門まで到着。

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外の門から宮殿前の入り口までも歩いて10分かかりました。

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正面入口

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この地図だと、左側33番の門から並木道を通って正面玄関にたどり着いたところ

チケット売り場で入場券を購入。

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寄付申請すれば1年以内の再来場が無料になるパスポートに替えてもらえるらしいのですが、1年以内にまた来れるかわからなかったので、そのままのチケットで先に進みます。すると…

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おおー!!見た事あるこの風景!!

そう、実はブレナム宮殿は映画の撮影場所としてもよく使われているのです。
私の好きな作品だとミッション:インポッシブル ローグ・ネイション」とか…


www.youtube.com

「007 スペクター」にもスペクターの会合場所として登場!


www.youtube.com

他の作品はこちら↓をご覧ください。
www.blenheimpalace.com

あー、ボンドがスペクターの会議に忍び込んだのはこのあたりだったかなー、
と外観を楽しみます。

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さて、当時宮殿で開催していたイベントは"Cinderella's Fairy Tale Palace"
シンデレラをテーマにした装飾を楽しみながら室内を見学出来るホリデー・イベントです。

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フラッシュなしなら撮影OK!

ちなみにウィンストン・チャーチルマールバラ公の子孫であり(祖父が第7代マールバラ公爵)、ブレナム宮殿は彼の生家なので、チャーチルに関する展示室もありますが、この日は見られず。 1階のみ見ることが出来ました。

荷物検査を済ませて中に入ると、すぐに晩餐会の食卓が!

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目にも眩しい晩餐!

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テーブルの上には正しく並べられた食器だけでなく、イベントにちなんだ装飾が乗っています。

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シンデレラの物語が本から飛び出したように切り絵で表現されてる!
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クリスマスなので、食器の他にクラッカーも置いてありますね
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ルートに従って、ページをめくるように、シンデレラの物語をたどっていきます。

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玄関奥の通路

通路の途中には、公爵家代々の肖像や所有の小物が飾られています。

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玄関正面にあるフレームにおさまりきらない初代マールバラ公の肖像画
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ケースの中に兵隊の人形が
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あちこちに公爵家のご先祖の絵が飾られています

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劇中にこの階段も出てきた気がする
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見事なお皿のコレクション
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ケースの中にもあちこちにハツカネズミたちが。かわええ

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暖炉にかぼちゃが並んでいる!

そして人生一生分かというくらい贅沢に飾られているクリスマスツリー。

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まるでシンデレラのドレスのようなクリスマスツリー!

控えの間に入ると、登場人物ごとにテーマが分かれています。
はじめは王子からの舞踏会の招待状をシンデレラの分だけ破ってしまう「意地悪な継母」の部屋。

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なぜかにゃんこの旅の写真が飾られている机
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部屋の肖像画も誰が誰なのか確認したいけどちょっと遠い!

この部屋に公爵夫人サラ・ジェニングスの肖像がありました。

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映画ではレイチェル・ワイズが演じています

次の客間のテーマは「義姉」。

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舞踏会の支度に余念のない継姉のテーブルかな?

 2人のお姉さんを思わせる人形が迎えてくれます。

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義姉らしく、ちょっと意地悪な顔つき(笑)
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こちらも立派な家族の肖像画が目を引きます

その次の控え室は「シンデレラ」。
招待状もドレスもない可哀想なシンデレラのために、小さいお友達が奮闘しています。

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シンデレラの部屋のためか、ツリーも柔らかい雰囲気

 

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部屋の壁一面に広がる、立派なタペストリー!
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小さいネズミがドレスを仕上げてる!
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ツリーの飾りつけも!

ネズミたちとシンデレラのドレスの後ろには、初代モールバラ公の肖像画が飾られています。

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説明書きはないけど、これは知ってるぞ!

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窓側も美しいんです!
燭台が「美女と野獣」のルミエールみたいに見える!

 そして大広間へ…。

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シンデレラは変身する事が出来るかな?

 大広間(グレートホール)に足を踏み入れると、広くて高い天井いっぱいに描かれた壁画に圧倒されます。まるで聖堂のよう!

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入り口も大理石?!

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なんと天井画!

この壁画はセントポール大聖堂の天井画も手がけたジェームズ・ソーンヒルによって1716年に描かれたもので、テーマはやはりブリントハイムの戦いがモチーフになっているそうです。こういった天井画は欧州の画家が得意なイメージですが、ソーンヒルは英国人で、英国人が英国の建築の天井画に携わるというのが当時大きな意味を持っていたみたいですね。

イベントのことは一時忘れて、すっかり見入ってしまいましたが、シンデレラのストーリーの方も大きな見せ場!
フェアリーゴッドマザーの力で、かぼちゃに魔法が掛けられて馬車に変身!

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かぼちゃの馬車

下の動画のようにモニターに映る魔法使いの魔法が光になってかぼちゃに向かっていく演出。

シンデレラの世界とは似つかわしくない私もセルフィー撮ったり、他のお客さんに馬車も入れて写真を撮ってもらったりしました。

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続いて、次の控えの間は「王子」の部屋。  

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王子の部屋

ちょうど戦場にいる公爵のタペストリーが飾られていて、王子様の書斎のような雰囲気。

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部屋の中には王子が書いた招待状が山のように飾られていますが、
その机に、初代マールバラ公が書いた 本物の手書きの手紙も展示されています。

  

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顔の装飾の付いたカトラリー。ちょっと怖い(笑)
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 「ミッドナイト」の部屋には、時計をモチーフにしたツリーが飾られていました。 

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どの部屋にもテーマに沿ったツリーがあるのがすごい。特注なのかな
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こちらは本物の時計

 最後の広間、グレートギャラリーに入るとすぐにアン女王がいらっしゃいました。

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グレートギャラリーにあるアン女王の彫像
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女王の像から見たグレートギャラリー
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アン女王と初代モールバラ公の肖像。高いところにあるのでうまくピントが合わず

シンデレラの物語もついにクライマックス!
パーティー会場のようにワルツが流れる中、ギャラリーの中心では、ガラスの靴がシンデレラを待ち受けています!

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ガラスの靴とご対面!

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絵本の中にいるみたいだ!

いやー、私は子供の頃に「お姫様になりたい」なんて思わないタイプの女の子でしたが、なんだか本物の宮殿の中に入った途端、シンデレラの世界に迷いこんだみたいで、終始ウットリしてしまいました。
公爵家ともなると、夢のような物語をここまで現実化してしまえるんですねー。いや、ある意味、本物の王子様&お姫様の世界ですもんね。

宮殿の内部を見学することだけでも興味深いですが、さらにシンデレラの世界を重ね合わせてその世界を垣間見れて、心底楽しめました。
今でも思い出すと、英国の冬の中を風邪をひいて辛い中、一時の夢を見たような、シンデレラというよりマッチ売りの少女のような(笑)、暖かい気持ちになれます。

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公爵の家ともなるとパイプオルガンもあるのだ!
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舞踏会の観客?がカラフルな亡霊っぽい(笑)

 外に一度出て、別棟に入ると、公爵家のチャペルがあります。
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ここには初代マールバラ公と公爵夫人のサラを始め、一部の公爵家の家族が埋葬されています。 

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礼拝堂のデザインは公爵の友人である初代ゴドルフィンシドニーゴドルフィン(息子が公爵の娘と結婚している)、巨大な墓のデザインは建築家のウィリアム・ケントによるもの。

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墓の底部には公爵夫人サラの依頼で、ブレンハイムの戦いで敵対したフランス、ブルボン朝の貴族タラール公カミーユ・ドスタンが降伏する様子が描かれてるとか。

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細部の彫刻も美しい

サラも墓の完成を見ることはなかったそうだけど、その後一時ウエストミンスター寺院に安置されていた初代マールバラ公とともに埋葬されている。


映画女王陛下のお気に入りでは、サラが宮廷を追われ、マールバラ公も司令官を罷免され、ヨーロッパへ逃れることが示唆されて終わりますが、アン女王亡き後、スペイン継承戦争でともに戦ったジョージ1世から招かれ公爵は将軍へと返り咲き、サラも王室との良好な関係を取り戻しました。

この宮殿が今でも人々の目に触れて生き続けているのは、映画の後の夫婦の復活劇があってこそかもしれませんね。それこそ、チャーチルやダイアナ元妃にまでその血が受け継がれているわけですから、シンデレラの物語どころか、現実の英国の歴史がここに残っていると言っても過言ではないわけです。

ちなみに、私が帰国した後の2020年にチャペルは水漏れが原因で60万ポンドの改修工事が行われたそうです。維持するのも大変だー。

www.bbc.com

次回は宮殿の周辺を散歩します!

 

参考:

Blenheim: Blenheim Palace | British History Online

【2019年1月2日・3日】映画「女王陛下のお気に入り」をついに見に行く

[Wednesday] 

新年パレードの翌日。
数時間外でずっと見学していたせいか、翌日盛大に体調を崩す。

英国に来てからはお腹の調子が良くてトイレにこもることもなかったので、
久しぶりに悶絶。
考えてみると、風邪が治ってないのに大晦日も遠出して花火見に行ったりしてたので、
かなり無理してたのかもしれない。

留学中だから日本では見られないイベントには無理しても行きたい気持ちが先走ってしまっていた。
しかもホリデー・シーズンだから、かなり我慢して安静にはしてたけど、家にいちゃいけないような強迫観念があった。
せめて元気になるまでは1日遊んだら1日休んだ方がいいかもしれない。

英語に囲まれた生活の中で、見る動画は日本のものになりがち。
でも、おかげでホームシックにならないのでありがたいです。

新しい年を迎えたので、毎年選んでる個人的映画ベストテンも決定。

ボヘミアン・ラプソディー」以外は日本で見た作品。
留学してからは節約しているので週1ペースではなかなか見られません。

映画といえば、「メリー・ポピンズ リターンズ」の衣装を「女王陛下のお気に入り」と同じサンディ・パウウェルさんが担当していることを知った。 

髪の短さは同じなんですけどねー。

 

[Thursday] 

1日休んで回復したので、待ちにまった映画女王陛下のお気に入りを見に行くことに。映画館は家の近くなので、万一具合が悪くなっても、電車に乗らず帰れる距離。

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チケット(左)。後日見に行った「レゴムービー2」の立て看板。

ロンドン国際映画祭でレッドカーペッド"だけ"見に行ったのはすでに1ヶ月半前。

notfspurejam.hatenablog.com

この作品を製作発表以降待ち焦がれていたのは、(今まで何ども触れていますが)私の好きなマーク・ゲイティスが出てるからなのですが、監督のヨルゴス・ランティモス作品も割と見ていたので、どんな映像体験になるのか楽しみでした。

THE FAVOURITE | Official Trailer | FOX Searchlight

www.youtube.com

(製作のニュースが流れてからの情報は以下をご参照ください。)

twitter.com

簡単なあらすじは、18世紀の英国を舞台に、アン女王(オリヴィア・コールマン)の女官として実権を握っていたサラ(レイチェル・ワイズ)が女王の寵愛を受けてのし上がっていく従妹のアビゲイル(エマ・ストーン)と女王の"お気に入り"の座を争うお話。

独特の仄暗さは照明を使わず自然光を使って撮影されているためで、
キューブリックの「バリー・リンドン」を思い出させます。

オリヴィア・コールマンが素晴らしい女優なのは「ブロードチャーチ」の名演やホット・ファズなどの多くのコメディ作品のコメディエンヌっぷりでもよーく分かっていたので、彼女とレイチェル・ワイズ、そしてラ・ラ・ランドの記憶もまだ新しかったエマ・ストーンの絡み(肉体的な演技の意味でも)というのが最大の見所でしたね。

私の好きなマークはレイチェル演じるサラの夫、初代マールバラ公ジョン・チャーチル役。サラがアン女王の寵愛を失うということは、彼の失脚も意味します。

実は、私が知っている英国史の知識はほとんどマークや見に行った演劇を通して知ったもの。彼が映像作品や舞台で時代物に出てくれると、その時代を調べる最高のモチベーションになります。

そしてそれがだんだん積み重なると、その知識と知識が繋がって発見になったりするのが面白い!

カツラのでかさも同じ時代の表れ。

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また、映画のロケ地や登場人物にまつわる土地も気になったりすることで、英国の名所を知るきっかけにもなります。

www.youtube.com

 ハットフィールド・ハウスは前から気になっている場所ですが、冬の間は閉館中。
(英国の自然豊かな施設は冬に閉館することが多いので注意が必要!)

調べたところ、ブレナム宮殿の方はホリデー中にイベントを開催中と判明!
これは期間中に行ってみよう!ということで、次回の記事はブレナム宮殿についてです。

 
女王陛下のお気に入り 2枚組ブルーレイ&DVD

 

ちなみに夜は引き続きテレビで「ジョン・ルーサー」 を鑑賞。

 

ハロルド・ピンターのシリーズ"Pinter at the Pinter"第5弾のチケットも購入。 

【2019年1月1日】ニュー・イヤーズ・デイ・パレード!

[Tuesday]  New Year's Day

年越し花火を見て一夜明けた次の日、元日はニュー・イヤーズ・デイ・パレードを見に行きました。

London's New Year's Day Parade – The World's Greatest Street Spectacular!

パレードの開始は12時から。グリーンパークから出発するので、最終地点のウエストミンスターあたりで見るならそれほど急がなくてもよさそう。

https://streetfoodmarkets.co.uk/wp-content/uploads/2019/12/lnydproute.jpg

London New Years Day Parade – 2020 – Tuesday 01st January – Streetfoodmarkets Ltd

ひとまず、ウエストミンスターからルートを遡って、見やすい場所を探すことにしました。

12:30

ホワイトホールに到着。ちょうど議会議員のバスやパレードの先頭が続々と到着してくる頃でした。

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セノタフと市長?のバルーン

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座ってみる観覧席は予約が必要

柵ごしには3列くらい待っている観客がいて、近寄って間近で見るのはちょっと難しそう。外務省前の柵に座って少し遠目からパレードを見物しました。

いろんな国や団体のパフォーマンスが次から次へとみられて正しくお祭り気分。

20分ほどしばらく眺めた後、別の場所でも見てみたくて、トラファルガー広場に向かってルートを遡ってみました。

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ホースガーズ前の人ごみはこんな感じ

どんどん混雑してきてバルーン以外はよく見えない状態に。

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トラファルガー広場方面

13:00

チャールズ1世像前まで到着。トラファルガー広場にも大きなモニターがあってテレビ中継の映像が流れています。

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アドミラルティ・アーチの前まで来ると、少し凹みになっていて、パレードを引きで見られるように。

13:15

トラファルガー広場の向こう側(ナショナル・ギャラリーの方)や、広場の道に沿ってパレードを遡るのは人が多くて無理そうだったので、パレードの進路を一旦離れて、アドミラルティ・アーチをくぐり、ザ・マルに出ることにしました。

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アーチにある「鼻」もいつも通りチェック

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人ごみを避けてザ・マルを歩く

ヨーク公記念碑の階段を登り、今まで何度も訪れたカールトン・ハウスを横目にウォータールー・プレイスに出ます。 

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カールトンハウス・テラス前。ここにはチアリーダーのバルーンが

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ウォータールー・プレイスにはフードトラックが出ていました

13:00

パレードはクリミア戦争記念碑を囲む広場を曲がってポール・モールに進むので、
団体の全体を見るのに丁度いい場所だと気付き、
パフォーマンスもこの場所で立ち止まってやってくれることが多いので、
しばらくここで見物することに決めました。
建物の階段に登ってちょっと高いところから。

 

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カールトンハウスの向こう側に改修工事中のビッグベンが見えます

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まさにロンドンっぽい電話ボックス型バルーン

記念碑の後ろ側に大きなツリー、その後ろにカメラがあって、
生中継用にピカデリー方面からまっすぐ来るパレードを捉えるポイントの一つになってます。 

モーターバイクのパフォーマンスも。

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ラクションを鳴らしながら進むトラックも

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ただ、私のいる位置からウォータールー・プレイス全体を見ると、パレード参加者の背中を見ることになるので、写真が後ろ姿ばっかりになってしまうのが残念…。

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Heroes For Charityが扮するスターウォーズやマーベルのキャラも後ろ姿(涙)

でも参加者の姿はウエストミンスター周辺より見やすいですね。

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中でも圧巻だったのは、チアリーダーのパフォーマンス。
こんな大人数のチアリーダー見たの初めてかも!
(音が出ないトラブルのせいで、演技が始まるまで結構時間がかかりました。)

ロンドンのサンバ・スクールのパフォーマンス。

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アラバマのマーチング・クルー"Cotton Candies"のダンスも可愛かった。

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15:00頃

だんだんと人手が少なくなってきたので、塀から降りて、リージェントストリート・セントジェームスの道沿いに移動。やっとパレードを最前列で見られるようになりました。

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↓Mountain View High School Instrumental Musicの演奏

やっぱり遠くからとは全然見え方が違う!

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パレードの参加者から飴をもらいました!

Shree Muktajeevan Swamibapaパイプ・バンドの演奏。

シーブリーズ・ハイスクール Marching 100。アメリカの団体が多いな。

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最後はもう一度元の場所に戻って全体像を撮影。

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15:25 

パレードはひと段落したので、ザ・マルに降りて、セント・ジェームズ・パークを横切り、ウエストミンスターへ戻ります。

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キング・チャールズ・ストリート

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その脇にあるチャーチル博物館(内閣戦時執務室)。元日からやってるんだ!?

ホワイトホールまで戻るとすでに見物客はほとんどいなくなっていて、花吹雪やらスナック菓子の袋やらゴミ袋が大量に散乱してました。すっかり祭りの後…。
(留学してて思ったけど、ロンドンのイベント後の道路汚すぎ!)

日本の正月にわざわざ混んでいる神社まで行って初詣するのは、混んでるだけで正直疲れるだけですが、ロンドンの新年パレードは混んではいても3時間半ずっと途切れなく華やかな出し物が続くし、疲れも寒さも吹っ飛んでしまいます。

(その分、次の日が大変なのですが…詳しくは次回。)

そして、この日に実際に生で見に行ったおかげで、夏のプライド・パレードを見に行く時の予習が出来ました。

私の撮影した写真は後ろ姿が多かったので、もっと美しい写真はリンクからご覧下さい。 

www.bbc.com

londonist.com

omotgtravel.com

撮影した短い動画はまだあるので、整理したらまたこちらに貼り付けておきますね。

 

 帰宅後

元日はテレビも力入ってます。

元日のBBC Oneは「ドクター・フー」第12シリーズの最終話"Resolution"(邦題は「終わらない夢と新たな旅」)と、刑事ジョン・ルーサー第5シリーズ初回の放送日。

アレと言うのは、ドクターの宿敵の"マスター"のことなのですが、演じる役者が今までよく見ていた人だったのでビックリ。

かろうじて、ルーサーはリアルタイムで視聴しました。

「ルーサー」は英国らしいダーク・ミステリーで日本にいる頃から見てますが、
実際にロンドンに住んでいる時に見ると、つい近所で起こっている殺人事件のように感じられてかなり怖い。

しかも元日のエピソードではバスの2階で一人乗っている女性が襲われるシーンがあって、バスでいろいろ厄介な乗客を見てきた後に見ると、実際起こりそうでマジで怖い。

日本だろ元日に相棒スペシャル見る感覚に近いのかもしれないけど、
元日にルーサーや「SHERLOCK」や「ドラキュラ伯爵」や「ザ・サーペント」を放送するBBCは最強だと思うのでありました。

  

(次回はやっと見に行った、映画「女王陛下のお気に入り」についてです。)

【2018年12月31日】ロンドンの年越し花火、チケットなし&無料でどこから見るか?【その2】

[Monday] New Year's Eve

言語交換仲間のヴィクターとケント州をドライブして別れた後、 

notfspurejam.hatenablog.com

年越し花火を見るために、一人でロンドン・ブリッジ方面へと向かいました。

基本的にロンドンの年越し花火を良い場所で見るには入場チケットが必要です。

www.visitlondon.com

※2020/2021年の年越し花火のチケット販売はCOVID-19感染拡大で中止されました。

購入すると、割り振られたエリア番号の場所に入場して鑑賞することが出来ます。

https://i2-prod.mylondon.news/whats-on/music-nightlife-news/article15312788.ece/ALTERNATES/s615b/2_London-New-Year-Eve-map-The-Mayor-of-Londons-Office.jpg

が!

チケットの予約は9月までで、私は留学準備の忙しさでチケットを購入するのをすっかり忘れていました。

(その事実はロンドンに住んでいる友人のスヴィから後で教えてもらった。時既に遅し。)

はっきり言ってしまえば、年越し花火はBBCのTV中継で観るのが一番快適(ロンドナー談)ですが、チケットがないからと言って、外で花火が見られないかというとそうでもありません。

せっかくロンドンにいるんだから外で!肉眼で!人ごみに紛れて花火を見てみたい!
という場合に、どこで見られるのかを事前に調べてみました。

 

(例えばこんな記事があります:

①封鎖されていない橋で観る

当日はウォータールー橋からウエストミンスター橋まで封鎖されていますが、
その他の橋は平日と同じように解放されているので、橋の上から見る方法があります。
ブラックフライヤーズ橋ランベスなど。

ただし、もちろん同じ発想で橋に集まる人はたくさんいるので(後述します)、
歩道で立ち止まるのは危険ですし、警察が行き来しているので、状況によっては歩行者通行止になってしまいます。

②丘の上から見る

ハムステッド・ヒースプリムローズ・ヒルグリニッジ・パーク、アレクサンドラ・パレス、ヒリー・フィールズといった小高い場所から見る方法もあり。
遠くから見ることになるので、花火の大きさはかなり小さいけれど、他の場所で打ち上がっている花火も見ることが出来るので、ロンドン全体の年越しムードを味わうだけならいいかも。

③近くの穴場で見る

セントポール大聖堂近くのキャノン・ストリートや、ホワイト・ホールの裏のホースガーズ・ロードで見る方法もあるようです。もちろん激混みらしい。規制される可能性はあるかも。

 

主に以上の選択肢がありますが、私は外出先からの移動を考えて、ひとまずロンドン・ブリッジに行ってみて現場の状況を探りながら、見られる場所を探すことにしました。

ロンドン・ブリッジ(22:30)

ロンドン・ブリッジに到着。
駅からの人通りは多いですが、このあたりは混雑していません。
歩けず先に進めないということもありません。

そもそも、ロンドン・ブリッジからは花火が打ち上がるロンドン・アイ付近は見えなさそうなので、もうちょっと川沿いに西へと向かってみます。

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(花火とは関係ないけど)The Fishmongers’ Companyに置かれていた立派な馬車

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テムズに沿って隣のサザーク橋方面へ向かいます

キャノン・ストリートにも出てみましたが、建物に囲まれていてどこから花火が見えるのかわからず、結局川沿いに戻ってきました。

サザーク・ブリッジ(22:50)

20分後にサザーク・ブリッジに到着。
こちらの橋の上の歩道は人でいっぱい。座り込みしてる人も。

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橋の向こう側に渡る余裕もなさそう

警官が立ち止まらないように呼びかけていますが、橋の上に入ってしまったら動くこともままならなそうな状態。
ここにはとても居られそうにないなので、さらに西のミレニアム・ブリッジへと向かってみます。

するとサザークからミレニアム・ブリッジへ向かう途中で、テムズ川そいにクイーンヒザというクイーン・マティルダ(ヘンリー1世の妻)にちなんだ小さなドックを囲む小道がありました。
肩が触れ合うほど人通りは多くなっていましたが、22時台は縁にぴったりと待っている人も1列くらい。

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なんとかロンドン・アイのてっぺんが見える!

手前のビルが邪魔だけど、ここなら花火が上がった瞬間は目視できそう。

ここを候補場所としておいて、ミレニアム・ブリッジにもひとまず行ってみます。

ミレニアム・ブリッジ(23:00)

ミレニアム・ブリッジまで来ると、人ごみで前に進むのも困難に。
橋の下は座り込んだ人でいっぱいで、通行も不可能。

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ミレニアム・ブリッジ下の状況。
向こう側にセントポール大聖堂が見えます

とても上に上がっていくことが出来ないので、元来た道を戻り、先ほどのクイーンヒザで待機することにしました。

クイーンヒザ

先ほど写真を撮って確認した場所まで戻ると、それから人が増えていて、さっきまで1列程度だった立ち見の人数が2・3列に増えていました。
クイーンヒザにはモザイクの装飾があり、道とドックを隔てた塀のようになっているのですが、その塀にも人が乗り始め、足を放り投げて座る人も。
足の下はテムズ川なので結構危ない。

Queenhithe Mosaic | Telling The History of The City of London

私は塀の角のあたりで3列目くらいの場所に待機。
友達連れのグループも子供連れもいて、後ろから多国籍の言葉でガンガン人が押してきます。
時間が近づくにつれ、クイーンヒザも通行が難しい混雑ぶりに。
生きて帰れるだろうか…
そのうちに、周りがカウントダウンを始め、そして…

0:00

花火は一部分だけど、塀越しに待ち焦がれていたみんなは大盛り上がり。
一発一発上がるたびに歓声が上がっていました。

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チケットもなく見に行った割には好位置だったかも。
周りの嬉しそうな雰囲気につられて、満足感に満たされました。
ここまでたどり着いてよかったー!

しばらく年越しムードを楽しんだ後、花火の後は地下鉄が混むと聞いていたので、花火の途中で脱出。必死で人ごみをかき分け、駆け足で駅に向かいました。

(セント・ポール駅は閉まっていたので、バービカン駅まで向かうことに。
 新年深夜の大爆走!)

バービカン駅(0:20)

そしてキングスクロス・セントパンクラスでスムースに乗り換え。

ウッドグリーン駅(0:50)

地元駅へ無事に到着。

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…といった具合で、私の年越しイベントは終了。

この年越しについては、留学中に年越しするなら9月までに花火のチケットを買っておけ!が真の教訓ですが、
無料で花火見物をするなら「クイーンヒザが穴場」が私なりの結論
1・2時間以上前から待機していれば、今回私が撮影したくらいの花火が見られると思います。
もちろん、今後またビルが建ったりして景観が変わる可能性もありますけどね。

前もってテムズ川周辺を散歩しながらロンドン・アイが見られる場所を確認しておくのもいいかも。どこにも載っていない自分だけの穴場スポットが見つかるかもしれません。

孤独な年越しになるかと思ったけど、ドライブに連れて行ってもらい、一応花火も見られて、及第点の年末でした!

次回はニューイヤーデイズパレードの様子をお送りします。

 

当日のツイート

 

 

 

【2018年12月31日】セブノークス&カナリーワーフへドライブ【その1】

[Monday] New Year's Eve

晦日だというのに、一部の電気とお湯がまた使えなくなっていた。

 

もうすっかり慣れてしまって、お湯を電気ポットで沸かし、綺麗にした洗面台に張って洗顔する。(部屋の電源はなんとか使えるのだった。)

家のWiFiはとても速度が遅いので、とても写真をアップしてブログを書く余裕はなかった。

日本との時差は9時間あるので、出かける前に忘れずに年末の挨拶だけ残しておく。 

 

13:00 

語学交換相手のヴィクターとカナダウォーターで待ち合わせ。 

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名前の通り、かつてカナダの船渠だったカナダウォーター

ホリデーシーズンなのに、風邪をひいてろくに出かけていない私を気の毒に思ってくれたのか、車で空気のいいところに連れて行ってくれるという。

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ユニークな形をしたカナダウォーターの公立図書館

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内部も吹き抜けでスタイリッシュなデザイン

14:00

ランチは近くの中華レストランで飲茶をいただく。
中国人が結婚式のお祝いに開くパーティーを開きそうな、オーセンティックな店。
ここも広東語が流暢なヴィクター行きつけの場所です。
(名前を忘れてしまった。)

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本格的な飲茶。うまい!

そのあとは車に乗り、東へと向かう。
ヴィクターはロンドンの空気が苦手で、時々一人でケント州方面に遠出して、
自然の空気を吸いに行っているらしい。
今回はその場所の一つを教えてくれるそう。
男性と2人で遠出するのは注意が必要だけど、ヴィクターは本気で日本語やアジアの文化に興味を持っている人だとよくわかっていたので、ご好意に甘えて連れて行ってもらいました。

車のグローブボックスに、METROに載ってるマクドナルドのバウチャーや、ファストフードでもらえるナプキンがいっぱいキープしてあって、「私と同じじゃん!」と安心した記憶があります(笑)。

車内では、私のホームステイ先の愚痴を聞いてもらったり、ヴィクターがいつも車の中で聞いてるという日本の童謡を解説?してあげる。
「げんこつやまのたぬきさん」とか「大きな栗の木の下で」とかおもちゃのチャチャチャとか… 手遊び付きの歌はこんな風に習ったよ、と教えてあげました。
「こぶたぬきつねこ」のように、童謡は動物の歌が多いので、動物の名前はすぐに覚えることができたらしいです。でもヴィクターは「うみ」が好きだと言ってました。

15:50

そして、たどりついたのがケント州のセブノークス(Sevenoaks)という場所。

「7本のオークという意味だよ」

セブノークスという地名はもともと、西暦800年頃にクリケット場の7本のオークの近くにあった礼拝堂につけられた名前にちなんでいるそう。 

アインスフォードという村の近くにあるレンガのアーチ陸橋(Eynsford Viaduct)の眺めは壮観でした。英国指定建造物のリストにも入っている。

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https://www.kentrail.org.uk/Eynsford%20Viaduct.htm

橋を眺める並木道も素敵なんだな。

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16:00

その後、さらに車でラリングストーン城へ。

1497年に建てられたエドワード3世の子孫であるハートダイク家の屋敷で、エドワード3世だけでなくアン女王も訪れたとか。20世紀のラリングストーンはシルク農場の本拠地で、そのシルクはエリザベス2世の戴冠式のローブやウェディングドレスにも使われたらしい。

Lullingstone Castle & The World Garden

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入口の門と案内

この日は冬だったので公開はされていませんでしたが、4月から10月までは庭の植物園も見られるみたい。

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入り口から屋敷を覗き見しました

自然豊かでガーデニングも有名なイングランドですが、冬はひたすら春を待ち望むのみ。

「春のケントならラベンダーが咲いて綺麗なんだけどねー。
 また春に連れてきてあげるよー」

ただ、止まらなかった私の咳は、ケントをめぐるうちにかなり回数が減っていました。

「咳にはNight Nurseが効くよ。ロンドンに帰りがてら薬を探しに行こう」

とお勧めされたので、帰る途中にセブノークスのでっかいSainbury'sに寄り、
飲み薬のNight Nurseを探しに行きました。

Night Nurse Liquid 160 ml - Boots

17:00

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郊外だからロンドンと全然規模が違う!

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Night Nurseは見当たらず

お目当てのNight Nurseは見つからず、いいよいいよー、美味しい空気吸ったら良くなったからー、と言っていたらヴィクターが店員さんに確認してくれたのですが、売り切れていた模様。仕方なく、ヴィクターが普通に日用品を購入。

せっかく大晦日なので、最後にはホテルのバーでカクテルを乾杯することになりました。

19:00

連れて行ってもらったのが、カナリーワーフの高層ビルが見える場所。

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おそらくロンドンで見られるとっておきの夜景の一つ!

酔わない程度の甘いカクテルを飲みながら、ヴィクターと信長に仕えた黒人の侍、弥助の話や、チョコレートの話から世界の侵略の歴史まで語り合いました。

(ガーナ系英国人のヴィクター曰く、「日本のガーナチョコレートは偉大だ!他の国で本当の生産国の名前を商品につけている会社はない!」とのこと)

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ヴィクターと別れた後は、ロンドン名物年越し花火を見るためにさまよい歩きました。

花火の話題はまた次回。 

 

【2018年12月30日】冬のキュー・ガーデンズ

 [Sunday]

風邪だからといって家に引きこもっているのはあまりにも寂しいので、
今まで行く機会がなかった王立植物園キュー・ガーデンズへ足を運びました。

ウェストミンスターからはテムズ川でリバーバスを使って来ることもできますが、
私は地下鉄ディストリクト線を使ってキュー・ガーデンズ駅で降りました。

 

12:50

おそらく同じ目的で下車する人多数。
駅の周辺は小さな店が並んでいて落ち着いた雰囲気です。

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キューガーデンズ駅

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駅周辺に並ぶお店が素敵!

駅から入口(ヴィクトリア・ゲート)までは徒歩10分弱であっという間。
入口は幾つかあり、リッジモンド駅から来た場合はライオン・ゲート
水上バスで来た場合はエリザベス・ゲートが最寄りになります。

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チケット売り場(ヴィクトリア・ゲート)

クリスマス・シーズンはライトアップイベントChristmas at Kewがあり、
通常の日中の入場とイベント時間の入場が分かれています。
日中は3:30pmまで、夜間は4pmから10pmまで。

Christmas at Kew | Kew

夜間まで待つと帰りが遅くなってしまうので、日中のチケットを購入しました。
一般で£14.50(当時)。学割(国際学生証の提示)は£6.00程のはず。
(私はNUSを作っていませんでした。それほど活用できると思っていなかったので…)

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キュー・ガーデンズは、ジョージ3世の母君プリンセス・オーガスが庭師に作らせたのが起源の王立植物園。
私が秋に見に行って、このブログでもなんども触れてきた舞台「英国万歳!」にもジョージ3世の療養先として登場します。

(その屋敷であるキュー・パレスは冬季は閉鎖されているので、今回は訪れていません。春に再度来た時に見に行ったので、今度また触れることになります。)

 

実際行ってみてよくわかりましたが、とにかくキュー・ガーデンズは広い!
1日で全てを見て回ることは難しいです。
キュー・エクスプローラという巡回バスが走っているので、
うまくつかまえれば効率良く見て回ることも出来ますが、
時間が限られている場合は、行きたい場所をピックアップして、
どの門から向かうか準備しておいた方が良さそうです。

Map of Kew Gardens | Kew

 

私はひとまず、ヴィクトリア・ゲートから一番近いメインの温室、
パーム・ハウスに向かいました。

13:00

ゲートから北に向かう道。

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途中でひときわ大きな樹を発見。

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よく見ると、巨大な松ぼっくりがぶら下がってる!!

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こんなに大きな松ぼっくり見たことないかも!! 落ちてきたら怪我しそう(笑)。

パームハウスの近くには、日本語の立て札のある幹がありました。
日本から送られた八重桜だそう。

 

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「深めよう日本と英国との友好の絆」

植物園には、1980年(昭和55年)に日本花の会から贈られた松前[注 1]八重桜53本が植樹されている[1]。また1993年(平成5年)には、多くの松前系の八重桜を生み出した浅利政俊から58品種の桜がウィンザー大公園と共に贈られて植樹され、このうち56品種が活着している。そしてキューガーデンやウィンザー大公園が起点となって、これらの桜がイギリス各地に広まっている。これらの品種のうちベニユタカ(紅豊)リュウウンインベニヤエザクラ(龍雲院紅八重桜)など19品種は王立園芸協会ガーデン・メリット賞に選ばれている[2][3]

ここから全国に桜が広がっているということは、
今までロンドンの街角で見た桜はここから巣立っていったものかもしれませんね!

13:15

そしてパーム・ハウスに到着。

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温室「パームハウス」

名前の通り、ヤシの木や熱帯植物が展示されています。
デシマス・バートンが設計し、エンジニアのリチャード・ターナーによって
1944年から1948年に建てられたこの温室。

ひっくり返った船のように見えるのは、
それまでここまで大きな温室が作られたことがなかったために、
造船の技術を取り入れているためだそうです。
見た目の美しさだけが理由じゃなかったんですねー。

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昔は、中の植物を守るために緑色のガラスで覆われていたそうなのですが、
逆に植物に悪影響を与えてしまったために、現在のガラスに替えられたそうな。
使われているガラスは約16,000枚

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天井まで伸びるソテツの木

写真だけではわからないかもしれませんが、温室だけに外は寒くても中は暑い!
メガネが曇る! 肺の奥まで熱帯の湿った空気が入り込む感じ。
風邪で弱り切ったこの体を癒すために、この中に住んでしまいたい! 

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パーム・ハウスは螺旋階段を使って2階に上ることも出来ます。

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植物を上から見られるのも楽しいですが、美しい曲線を描いた温室の天井も見所。

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名残惜しくも外に出ると、南側に泉が広がっています。

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パーム・ハウス正面から見た、レストラン "The Botanical"

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ヴィクトリア・ゲート方面

限られた時間の中で、次はどこに行こうか…。
近くにもう一つ温室があるので(暖まりに)そこに向かいましょう。

すると途中で五重塔を発見。

 

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後で近くまで行ってみよう。

13:40

そしてパーム・ハウスの西側にあるテンペレート・ハウスへ。

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テンペレート(温暖な)・ハウスもデシマス・バートンによる設計で1862〜1899年に建てられていますが、実はパーム・ハウスより2倍広い面積

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生息地のエリアごとに分かれています

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当初は霜に弱い植物のための温室でしたが、改修を経て現在は世界の温帯地域の植物を1,500種、1万本以上の個体を育てています。中には絶滅危惧種リストに入っているものも。

パーム・ハウスは大きな熱帯植物の存在が目立ちましたが、こちらは草花の展示が目を引きました。鮮やかでかわいい花々にたくさん出会えます。

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この温室では有機栽培にこだわって農薬を使わずに有益な虫や菌も取り入れているとか。さすがガーデニング大国ですね。

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冬はボイラーで10度以上になるように温風を吹き込み、夏は窓を開けて温度を自動調節するそうな。

涼やかな滝を見ていると冬であることを忘れそうです。 

 

14:00

次は、途中で見かけた塔へ向かいました。
五重塔じゃなくて十重塔でしたね。グレート・パゴタ(仏塔)です

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このパゴタは、プリンセス・オーガスタへの贈り物として、1762年に東アジアを旅して建築物を研究していたウィリアム・チェンバース卿が設計。

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龍?麒麟?の装飾が美しい

普段は塔を登ってロンドンの風景を眺めることも出来るそうなのですが、
この日は冬季で閉鎖中。やっぱり春に出直さないとダメだなー。

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中に入るためにはキュー・ガーデンズの入園料と別にパゴタのための入場料が必要らしいですよ。

Climb the Great Pagoda | Kew

 

14:25

パゴタを後にして北へ歩き、ジョージ3世の王妃シャーロットのコテージへと向かいました。時刻を見てもらうとわかる通り、パゴタからシャーロット王妃のコテージまで徒歩約30分。地図で見てもちょっと分かり難い場所にあります。

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ひっそりと建つコテージは王妃が静かに過ごすにはピッタリだったでしょうね。
で、お察しの通り冬季は閉鎖中。怖いくらいに周りに誰もいない。

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春になると、周りはブルーベルの花畑になるみたい。ここも春に出直すことになります。たどり着くのに苦労しただけにさすがにがっかり。

 

14:35

思いついたまま冬にきてしまったことを後悔しながら肩を落として歩いていると、
道の真ん中を孔雀が優雅に歩いていました。

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すぐそばで孔雀を見られる機会なんてあまりないので写真を撮っていると、
近くにいたスタッフが声をかけてきました。

(黙って写真撮ってたから怒られるのかな…)

と思ってビクビクしていたら、
「餌あげたい?」
とマカデミアのようなナッツを手渡してくれました。さらに、
「写真撮ってあげようか?」と手を差し伸べてきた。
怒られると思ったら、むしろ写真大歓迎でした(笑)。

そしてこれが、スタッフのおじさんがスマホで撮ってくれた、餌をあげる私。

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施設の閉鎖が多い冬のキュー・ガーデンズでも、いい思い出ができちゃった!

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お子さん連れとみんなで孔雀と交流

14:40

パゴタの方まで戻ってくると、日本庭園を見つけました。
このエリアはアジアがテーマなのかもしれませんね。

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勅使門

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石庭

枯山水はどんな季節に見ても心が落ち着きます。

キューのサイトでは「大阪大学の福原教授によるデザイン」と書かれていて、
「福原教授って誰だよ(フルネームじゃないんかい!)」と突っ込んでいたのですが、
正しくは大阪芸術大学福原成雄教授」が正解みたい。
この庭だけでなく、福原教授はチェルシー・フラワーショーで日本人初の金賞を受賞してるんですね。すごい!

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右側にはパゴタも見えます

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上の写真の説明書きには、日本語でこのように書かれています。

この庭園は勅使門を中心にした回遊式の枯山水庭園であり、勅使門と合わせて日本の桃山時代の庭園様式に基づいて作庭されたもので、1995年8月に着手し、1996年10月に竣工した。
入口部の露地は「静寂」をテーマに、灯篭と蹲が置かれた中を延段や、飛び石を歩きながら心を静める場であり、石畳の広場は勅使門を正面にして力強い広がりのある空間を作っている。勅使門の南面にある枯山水は「躍動」をテーマに石組みで滝・山岳・島・海洋の雄大な自然風景を表現している。
枯山水は、実際には水を用いることはないが、あたかも水が落ち、流れ、満々と湛えた様子を石や砂で表現したものである。

勅使門は天皇もしくは天皇の勅使のみが通ることの出来る門のこと。
今まで外国で見てきた、日本語で書かれている説明書きの中で一番自然な文体で書かれてます。ここも福原教授が書いたのかな。

15:00

閉園時間まで残り30分。
だんだん暗くなってきて、イルミネーションも点灯しはじめます。

 

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ヴィクトリアゲート近くまで戻り、パーム・ハウスに近い場プリンセス・オブ・ウェールズの温室にたどり着きました。

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故ダイアナ妃によって1982年に建てられた温室で、サボテンや睡蓮が展示されています。
が! 閉園30分前で早々に追い出されてしまいました。時間が足りなすぎる!

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冬は日が短いから余計に1日があっという間に過ぎてしまう。
温室以外は寂しい景色だし。

15:10

帰り道で別の針葉樹を発見。

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Monkey Puzzle、日本語だと塵松(チリマツ)と言って、
チリやアルゼンチンにだけ生息し1000年近く生きる、古代から存在する植物らしい。

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葉の先に立派な実が付いています。 

15:20

購入したチケットは日中のものでしたが、
帰りがてら夜のイルミネーションの雰囲気は少し味わえました。

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やっぱり冬は外の草花は楽しめないし、こういう来場者が楽しめる工夫が必要ですよね。

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寒い冬でも入場している人はたくさんいるし、長期でロンドンにいる人は、冬に温室の熱帯植物をじっくり観察して、春は外の草花を堪能するといった感じで、季節に合わせた楽しみ方をするのがいいかもしれません。

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この日はヴィクトリア・ゲート周辺と、西側だけ見て回りましたが、
4月に再度見られなかった場所を見に行きました。
春の景色が楽しめたので、将来の投稿をお楽しみに…。

 

次回は大晦日のケント州とロンドンです。

【2018年12月28日・29日】「山小屋」のラーメンを食べながら言語交換

[Friday] 

この日、11月にノッティンガムで見た舞台「英国万歳!」が
日本でも映画館上映されることが発表されました。

地方公演だったので、NT Liveとして上映される期待はしてなかったので、
嬉しい誤算。

現地で見た時の記事はこちらで、

notfspurejam.hatenablog.com

英国で映画館上映された時の日記はこちら。

notfspurejam.hatenablog.com

と言っても、日本での上映期間は私の帰国前で見られないので、
ひたすら出演者のファンとして告知に徹することに。

 

この日の夕食はすっかり定番になった近所の店で買うフライドチキン。 
Sainsbury'sやTESCOでは売っていない外国のブランドのオレンジジュースを
セットで注文。味はまあまあです。

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[Saturday]

意味深なツイートw

この日は、夜6時に新しい語学交換の相手と待ち合わせしていたので、早めにレスタースクエアへ。

映画館のODEONはメリー・ポピンズ リターンズ」の桜の木の装飾がされていました。

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桜の木には、続編でも重要な役割を果たす凧も貼り付いてます

メリー・ポピンズ リターンズ [AmazonDVDコレクション]

 

レスタースクエアで、待ち合わせ相手と落ち合った後、
ウォーダーストリートとシャフツベリーアベニューの交差点にあるラーメン屋
山小屋に入ってみました。いつも近くを通るたびに気になってたんですよね。

レジで注文してから、フードコートのようにブザーを受け取ってテーブル席で待ちます。来る迄にかなり時間が掛かったし、味もごく普通だったな。

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山小屋ラーメン

今回会った相手は、ブルガリアの男の子で、
日本のアニメや映画を見て日本語を勉強しているという子でした。
(彼はラーメンを食べる勇気がないらしく、丼物を注文。)
何でも屋のような仕事をしているらしく、現在は友達の部屋を借りているけれど、
近いうちに中古のボートを買ってそこで生活する予定だと教えてくれました。

積極的におしゃべりする子で、話している内容は共通の趣味だし、
面白くて盛り上がったんですが、
日本語も英語も聞き取りにくく、コミュニケーションが大変で、
困ったなーと思いながら話していました。
アクセントの問題ではなく、文法の問題で。
せめて彼が英語がもう少しわかるか、
私がブルガリアの言葉がわかればもっとスムースに話せるんでしょうけど…。

そのブルガリアの子とは1時間半ほど話した後、
友達と待ち合わせてるからと、店を出た後すぐにわかれました。
今までは割とのんびり相手と会うことが多かったので、
ひとり取り残されたような気分になった私。

19:40

30分ほど夜のピカデリーサーカス周辺を散歩して帰りました。

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リージェント・ストリートのイルミネーション

ピカデリーサーカスのシンボル、エロス像は、クリスマス・シーズンになるとモニターに囲われます。人がいつも以上にたむろするのを防ぐためかな?

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クリスマス・シーズンのエロス像

昔は、さらにエロス像を球体で覆って、スノードームのような状態になっていましたが、一度その球体が強風で割れてしまってから、ドームは作らなくなったみたいです。

当時の記事はこちら。

www.bbc.com

私が見た2013年12月のエロス像の記事はこちら。

blog.goo.ne.jp

家にいる間は落ち着いていた咳は、外に出るとぶり返してしまう。

 

 

おまけ。
マイケル・ペイリンがナイトの称号を受けることに。
コメディアンとしてではなく、ドキュメンタリー番組の作家・プレゼンターとしての活躍を評価されての授与。
留学中に北朝鮮を旅するドキュメンタリーも放送されてました。

 

 

 

 

次回、日曜は、冬なのに緑あふれる場所に向かいます。