ミウモのロンドン留学体験記

2018年9月からUK渡航。チャレンジに遅すぎるなんてことはない!がモットーの女30代による留学準備&体験記

【2018年9月29日】リーグ・オブ・ジェントルマン、ハマースミス公演【千秋楽】

[Saturday] 

私の大好きなコメディ・チーム、リーグ・オブ・ジェントルマン(以下TLoG)の全国ライブ・ツアー、最終日

 

地下鉄のストライキは終了。この日から通常通りピカデリー・ラインも動いています。

この日の前日、仲良くなったヤニーナ&ビアンカと、ヴィクトリア朝の家を再現した博物館があるから行ってみようということになり、お昼にリバプール・ストリート駅で待ち合わせ。

ところが博物館に行ってみると、土曜は休館であることが判明。突如行き場所を失った我々はシャーロック・ホームズ・パブへ向かうことに。

 

 

12:31

トラファルガー広場近くにあるホームズ・パブに到着。ホームズのファンである私たちはもちろんそれぞれ来たことがある場所ですが、ここに関しては渡英の度にでも訪れたい場所です。

私が初めて訪れた時の記事はこちら↓

blog.goo.ne.jp

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SHパブに入っていくビアンカとヤニーナ

1階はパブで夕方になると仕事終わりに談笑する人たちで店の外まで溢れかえります。今回は2階のレストランへ。

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こちらがメニュー

 注文したものが出来るまで、残りの時間をどこで過ごすか相談します。でも3人とも何度もロンドンに来ているので、「Forbidden Planetは行った?」「初日に行った…」といった具合に、誰かがどこか思いついても、既に行ってるか見慣れた場所ばかり。

 なかなかいいアイデアが出ないので、今回私と会う前にヤニーナとビアンカが訪れたヨーロッパ最古の手術室があるOld Operetion Theatreの写真や、ヤニーナの趣味、テムズ川のマッドラーキング=お宝探しで見つけた昔の小物の破片、カエル好きなビアンカのカエル写真コレクションを見せてもらいました。

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話ははずむが注文はなかなか出てこず

13:05

30分ほどして、やっと注文したラザニアが出てきました。飲み物はサイダー

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お皿の上部はパンです

いろいろと悩んだ末、実は私が一度も行ったことがなく、2人もじっくり見て回ったことがないハロッズへ向かうことに決定。ついでにヤニーナの宿泊しているホテルに寄って、そこからハマースミスに向かうことに。

観光ガイドには必ず載ってるハロッズだけど、あんまり興味なかったからなー。英国エンタメ好きはハロッズよりロケ地とか好きなものに関連する場所の方が楽しいですからねー。

 

14:14

テムズ川沿いに歩いて行くと、"新しい"ニュー・スコットランド・ヤードが。

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ここは4代目の庁舎で、以前はセント・ジェームズ・パーク駅の側のヴィクトリア・ストリートにありました。現在はエンバンクメント駅からウエストミンスター駅に向かうテムズ川沿いにあります。

3代目庁舎の写真はこちらの記事で見られます↓

blog.goo.ne.jp

 

14:18

ビッグ・ベンに到着。ご存知の通り、現在(2020年)も修繕工事中です。

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修繕工事中に真下から見たのは初めて

以前も書きましたが、何度かロンドンに来ている人間からしてみると、全貌が見えない工事中のベッグ・ベンの方が逆にレアなのでテンションが上がります。

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これはこれで今のロンドンっぽい風景

 例によって3人とも名所だからといって特に長居はせず、先を急ぎます。 

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歩きながら隙を見て撮影

セント・ジェームズ・パーク駅近くのホテルに着くと、居心地のいいロビーでビアンカと忘れ物を取りに行ったヤニーナを待ちました。

そこからは地下鉄で移動してハロッズへ。

2人と一緒だったので、写真を撮る余裕がなかったのですが、エスカレーター付近はモニターを使った近代的な内装になっているかと思うと、奥に入れば古典的な装飾品も美しかったです。平日でもなかなかの混み具合で、食料品や衣料品、ガジェット類、家具、おもちゃの階を見て回りました。食料品売り場で自由行動するために待ち合わせ場所を決めたけど、広いので迷子になりそう

私は特に何も買いませんでしたが、ヤニーナとビアンカはお土産用のチョコレートや、おもちゃ売り場でマイリトルポニーのフィギュアを買ってました。

 

夕方。

ヤニーナがまとめて予約していた最終公演のチケットを知り合いに渡すというので少し早めにハマースミスに行き、駅前のThe William Morrisというwetherspoon系のパブで待つことに。3人用の席がなかったので近くの席のご婦人に席を1つ譲ってもらい、そのご婦人とおしゃべりしながら交代で飲み物を注文しに行きました。

3人で乾杯!したとことまではよかったのですが、ヤニーナが待っていた友人5人くらいが次々に到着してからの私は、借りてきた猫のように沈黙し、わさび風味のナッツのおつまみをひたすらもぐもぐしていました。

 やってきた人の中にはTumblrで相互フォローしている、TLoG情報に通じたニコラシンディーもいて、「いつもお世話になってます」「こちらこそいつも見てるよ!」と挨拶こそすれど、皆英語ネイティブなので、つい最近英語の勉強のためにやってきた私が会話に入れる隙などありませんでした。悔しくて悲しくて、帰りたくて仕方なかった…。

(でもこの出会いも後に思わぬところで芽を吹いたりするのでした。)

 

 

開演が近づき、皆で店を出て会場に向かう途中、ヤニーナが「"The Game is Now"のチケットがあるんだけど興味ある?」と聞いて来ました。

"The game is Now"というのは、2018年の冬にオープン予定だったドラマSHERLOCK」をテーマにした脱出ゲームで、ヤニーナいわく、一緒に行く予定だった妹さんと友達がいけなくなったのでチケットが余ってるんだそう。

www.thegameisnow.com

私は一緒に行ける人もいないし予約もしていなかったので、「もちろん、誰もいないなら行くよ!」と答えました。でも、直前にパブで経験した苦い思いもあるので「英語が出来なくて迷惑かけるかもしれないけど、それでもよければ…」と付け加えて。

 

 19:22

会場に到着し、皆と別れて自分の席へ。最終公演は初めての2階席です。

 以前も書いたようにハマースミス・アポロは音響がいいせいか、2階席でもセリフがよく聞き取れました。

最終公演なので、最後ならではのサプライズが。例えば、

オレンジジュースのCMのオーディションにやってきた女優志望のパムが、力入りすぎの声で毎回うまくいかない、というスケッチ(コント)。

いつもは「演技の教育受けたことあるの?」って訊かれたパムが「ありません!」って答えるのがオチになっているところで、この回だけ「君、採用!」と言われるオチに変わっていて拍手喝采でした!

TVバージョンはこれ↓

www.youtube.com

日本でいうと、カトちゃんの歌舞伎役者コントみたいですよね。

www.nicovideo.jp

この日、私の隣の席は一人で見に来ているっぽい女性がいて、一人でもものすごく楽しんでいるのがまた嬉しくなっちゃいました。

よっぽど話しかけようかと思ったけど、話しかけるいいタイミングがなかった。

 

20:47

幕間。ビアンカから「ロビーに集まってるけど来る?」とメッセージが来たけど、パブでの集まりですっかり凹んでいたので「疲れたから自分の席で休んでるね」と返信。最後の幕間は一人で最終日気分に浸っていました。

だって、今日で最後だもん。この大切な時間を深呼吸するように一人で味わっても悪くない。

 

21:53

終演。後半も、普段はあまり舞台上で笑わないマークが、リースがコケたのを見て吹き出してしまう珍しい場面もあったりして、無事な中でも一味違った公演になりました。

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カーテンコールで、それまで劇中で使っていた小道具の帽子を客席に投げとばすマーク!

見事キャッチした人は後日Twitterで部屋に飾った麦わら帽子の写真を投稿していました。 

そして最終公演なので、メンバーだけど普段はネタの執筆だけで舞台上には登場しないジェレミーも加えての2度目のカーテンコール! 

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2階からでは彼らの表情まではわかりませんが、後で写真をみると、感極まった様子が見て取れます。本当にお疲れ様でした。

 

終演後は、例によって楽屋口でビアンカと前日に知り合ったアメリカから来たDevパブで初対面したシンディーと合流。ヤニーナは楽屋口にもっと近い場所にいるせいか見かけず。

これまでの出待ちでリースとスティーヴはファンサービスしてくれましたが、マークは顔を出したことがなかったので、マーク大好きな皆にとってここが正念場。マーク関連のイベントで見かける他のファンも集まっていました。

私は自分のメタルプレートに3人のサインをすでにもらっていたので、願わくばジェレミーのサインが欲しい! 無理ならみんなのカメラマンに徹しようと思っていました。

そして、約20分後、ついにメンバーが登場! 今回はマークも一緒です!(ジェレミーは見かけず。)

 

23:21

一人一人に丁寧にサインしているマークが車道に近い場所で待っていた私たちのところまでたどり着くには少し時間がかかりましたが、やっとみんなで彼に会うことが出来ました! 彼のイラストを描いて持ってきたDevもスケッチブックにサインをもらい、約束通り私が写真を撮影。

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Devとマーク(とそれを見つめるビアンカw)

私もメタルプレートを持ってきていたので、書いてもらうのを忘れていた「To ミウモ」と書き加えてもらおうと思ったのですが、

今までで一番の出待ちの人数で混沌としていたので、さすがにマークも右往左往してパニックになっていたと思います。お疲れのところ、本当にありがたい…。

メンバーの3人がその場を去った後、別の場所にいたヤニーナも合流。彼女も無事サインをゲット出来たようでした。

その後はみんなでショッピング・モールに移動してトイレに行き、ベンチに座って別れを惜しみながら0時すぎまでおしゃべりしていました。

 

0:14

みんなと別れ、ひとりぼっちに。

あまりに濃密な1日で、一人でいる感覚を忘れそうになってました。ついに終わってしまったんだという寂しい気持ちが押し寄せてきます。

思えば数年前に「TLoGが復活して、ライヴ・ツアーをやるなら、私は仕事をやめてでも見に行く!絶対に!」と誓ったその日から、夢がこんなにも早く実現するとは思っても見ませんでしたし、 優しい仲間に出会えて一緒に楽しめるとも思っても見なかったので、本当に幸せなひとときでした。と同時に、まさかその夢のような週末に地下鉄のストライキにぶち当たるとも思っていなかったので、余韻に浸りたい!でも疲れた!休ませて!と叫びたい週末でもあり、どちらの意味でも忘れがたい日々でもあります。

その後もしばらく、本編の中に出てきたミュージカル調の歌を口ずさんでいました。

 

 「リトル・ブリテン」のマット・ルーカスも最終日に見に来ていたみたい。

 

 舞台裏でのメンバーたち。

 

 

どんなショーだったのか興味がある方はDVDが出ているので、見てみてくださいね。

www.amazon.co.jp

本編クリップはこちら↓

 

 TLoGライヴ・ツアーは千秋楽、ですが、仲間との交流はまだまだ続きます。

 

(2020-08-24 16:00投稿)