ミウモのロンドン留学体験記

2018年9月からUK渡航。チャレンジに遅すぎるなんてことはない!がモットーの女30代による留学準備&体験記

【2018年11月2日】ヴィクトリア&アルバート美術館の「死者の日」イベント

 [Friday]

 ハロウィーンのパブ巡りをした次の日。 

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家の側の歩道

ずっと喉風邪に悩まされていましたが、どういうわけかハロウィーンの次の日にはすっかり治ってしまいました。これは、パブで飲んだギネスが効いたに違いない!
それからは喉の調子が悪いとギネスを飲むようになりました(笑)。

 

この日の授業

So, Neitherを使った倒置構文の練習。

I like salsa dance. - So do I. / Oh, I don't.
I don't have a brother. - Neither do I. / Oh, I do. 

自分に関する事実の短い文章を8つ作って、制限時間内に出来るだけ多くのクラスメイトと1対1で会話する。相手が書いた文章を聞いて、自分も同じか、違うかを倒置構文で返事する。

あとは、日本のふぐ料理についてのビデオを見て、その中に出てきたフレーズを使って自分の文章を作る。

この日の授業で日本人は私だけ。先生がミウモはクラスで唯一の日本人だけど、ふぐを食べたことがある?」と訊いてくれたのですが、ここで先日登場した、厄介なイタリア人のクラスメイトがまたしても突っかかってきたのです。

(前回の記事はこちら↓)

【2018年10月25日】厄介なクラスメイト登場 - ミウモのロンドン留学体験記

ふぐを食べたことがなくても一般的に知られている薄味の説明は出来るわけだし、 免許が必要なのも知識として知ってることなのに嘘つきって言われてもね…。

でも、彼女に関しては前回のやりとりも含めて自分に非はないという確信があったし、他のクラスメイトも相手がやたら感情的になっていることがわかっているようだったので、幸い腹が立ったり必要以上に腹が立つこともありませんでした。

それに、元々隔日で登校していた彼女は、その後いつの間にか私たちのクラスに顔を見せなくなったので、ふぐの件以降、嫌な思いをすることはありませんでした。

語学学校にいればそんな不愉快な思いも多少はありますが、他にたくさんいいクラスメイトに出会えるから、そのくらいのことで気分を害してなんていられないのです!

 

 放課後

いつもなら18時には閉館してしまう美術館も、金曜日は21時近くまで開いています。一週間前の金曜日はナショナル・ポートレート・ギャラリーへ行ったので、この週はヴィクトリア&アルバート美術館へ足を運びました。なんでも、メキシコの「死者の日」にちなんだイベントがあるとか。 

www.vam.ac.uk

V&Aはロンドンの博物館・美術館の中でも特にお気に入りの場所です。

↓2012年に行った時の記事

blog.goo.ne.jp

16:30

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フリーダ・カーロの顔を模ったオブジェにフラワーアレンジメント!

特に服飾の展示に見応えがあり、毎回見に行って写真を撮ってしまいます。

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円形の展示ルートに沿って各時代順の洋服の歴史を辿れます

 

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フォトグラフィーセンターにはこんなにカメラが飾られている!

 でもこの日特に行きたかったのは"Theatre & Performance"の部屋です。

17:00

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マイケル・アナルスによる「夜への長い旅路」(1971)のセット模型

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これはアンソニー・ワードによる「スウィーニー・トッド」(2012)のセット模型

ちょうどこの頃、演劇・映画・音楽における検閲の役割を探求する"Censored!"という特別展をやっていまして、これを見ておきたかったのです。

www.vam.ac.uk

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Censored!展の入口にあるロゴ(左)、
マーク・レイブンヒル作の舞台"Shopping & F ing"のポスター(右)

例えば、マーク・レイブンヒルのFワードの入ったタイトルのポスターは弁護士の助言でアスタリスクで隠されていたり、政治劇が得意なハワード・ブレントンの"A Short Sharp Shock!"については、元々"Ditch the Bitch!"という原題で保守党の政策を痛烈に批判するものだったので、アーツカウンシルの助成金提供が危ぶまれたりと、

後半にはオーストラリア発のアングラ雑誌OZについての大きなコーナーがありました。OZ誌は同性愛、中絶問題、ベトナム戦争などをグラビアの特集で取り上げ、英国にも進出しますが、わいせつ罪で起訴され、英国最長のわいせつ罪裁判となり、有罪の判決が下ります。結局は、控訴審で無罪になったそう。
ジョン・レノンがこの有罪判決に抗議をしていたことは知っていたので、ああ、これがあの!と思い出せました。


God Save Oz (Ultimate Mix)

文化芸能 | 1960年代雑誌創設者、ネビルがアルツハイマーで死去 | NICHIGO PRESS |

17:30

"Censored!"展をじっくり見たかったのですが、30分ほど経ったところで、館内スタッフから「この階はもう閉めますから下りてください」と言われ、追い出されてしまいました。どうやら「死者の日」イベントが始まる頃には上の階は閉めてしまうそうです。残念!

1階に降りると、すでにイベント目的で集まった入場者でいっぱい。

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Raphael Courtに集まってお面作りをする人たち

「死者の日」のイメージというと、007の「スペクター」の冒頭のシーンとか、映画「リメンバー・ミー」のイメージが強い私。仮装したり賑やかに飾り付けするところはハロウィーンに似ているところがありますね。

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遺影などを飾ったオフレンダを模した祭壇

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お面作りスペースの横では手作り人形が売っています

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鮮やかなスカートと髪飾りをつけた女性もたくさんいたり、まだそれほど遅い時間ではないので子供連れも多く、大人も一緒に骸骨の仮面に塗り絵をしていました。エントランス・ホールではチケット売り場でお酒を売っている横で、DJがメキシコの音楽をミックスして流していて、ちょっとしたクラブっぽい。いつもの美術館としてのV&Aとは違う雰囲気を楽しむことが出来ます。

私はといえば、あんまり人が多くて少し人酔いしてしまったので、予定より早めに引き上げてしまいました。地下鉄のストもあるし、また別のイベントで来ることも出来ますからね。

18:00

帰りがけに、お隣にある自然史博物館のスケートリンクを覗いてきました。

ちょうどグリンチのアニメ映画が公開される時期だったので、グリンチのライトニングがリンクのあちこちに動き回っていました。

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スケート経験も一人でリンクに降りる勇気もないので見ているだけですが、楽しそうに滑っている人たちを見ているだけでも楽しいですよね。氷なのに体が温かくなってきます。

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サウス・ケンジントンからピカデリー・サーカスまでバスで移動

 帰宅後

マックとMorrisonsで買い物し家に帰ると、花火の打ち上がる音が聞こえてきました。

当時はアレクサンドラ・パレスで開催される花火大会のリハかな?と思ってたのですが、その後も毎日頻繁に聞こえてきたので、単に近所の若者が打ち上げ花火で遊んでいたのかもしれません。

 

舞台「英国万歳!」を控えたマークのインタビューがガーディアン紙に掲載されるらしく、ウェブ版が公開されていました。 

こういうとぼけた写真が本当に似合うんだよなー(笑) 

 

(2020-12-04 03:16投稿)