ミウモのロンドン留学体験記

2018年9月からUK渡航。チャレンジに遅すぎるなんてことはない!がモットーの女30代による留学準備&体験記

【2018年11月13日】ウォラトン・ホールへ/舞台「英国万歳!」観劇【ノッティンガム】

[Tuesday]

無事ノッティンガムに到着し、一泊した次の日。
劇場に行くまでに時間があるので、バスに乗って観光しに行くことに。

12:45

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宿泊先近くのバス停。ルートの表示はロンドンと似てます

ロンドンだと地下鉄やバスに乗るときにオイスターカードを使っていますが、もちろんロンドンだけなのでノッティンガムでは使えません。

ではノッティンガムではどうやってバスに乗っていたかというと、スマホ用アプリです。

https://www.nctx.co.uk/mobile-tickets

"NCTX Buses" というアプリをDLして、1日券を購入するとQRコードが発行されるので、バスの乗車口のリーダーにかざせばOK! ロンドンより便利かも。

もちろん現金でもコンタクトレスカードでも乗車できるし、ロンドンのトラベルカードに当たるロビンフッドカードという定期券もあります。

そんなわけで、便利なアプリでバスに乗って、目的地であるエリザベス朝時代の邸宅ウォラトンホールを目指します。

 

13:05

ウォラトンホールのあるウォラトン公園前のバス停に到着。
公園の入口が重厚な門と塀で守られています。というのも、この公園にはアカシカダマジカが生息していて、彼らが逃げ出して事故に遭ったりするのを防いでいるようです。

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公園の入口にしては立派な門

塀に囲まれているため、外見ではわかりにくいですが、重い扉を開いて門をくぐると広大な敷地が広がっています。
ロンドンに比べたら人も少ないし、とても静かで心が安らぎます。

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公園の中にはゴルフコースも

公園内のウォラトンホールの中には、ノッティンガム自然史博物館産業博物館があるのです。

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カフェとノッティンガム産業博物館が入った建物

が、残念ながらこの日、産業博物館はお休み。

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幸い、本館にある自然史博物館の方は開いていたので、入館することが出来ました。

13:30

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立派なウォラトンホールの外観。
もしかしたら映画好きの方はこの外観を見て「ここ見たことある!」と思うかも。
そう! クリストファー・ノーラン監督のバットマン・シリーズでウェイン邸として使用されているのです!
その見た目の美しさも素晴らしいですが、見ごたえがあるのは実はその内部の自然史博物館だったりします。

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時間が合えばガイドツアーにも参加できるみたい

1926年にオープンしたこの博物館は現在ノッティンガム市議会が所有していて、地質学、植物学などに関するおよそ4億5千万点もの標本を所蔵しているらしい。
でも特に圧倒されるのは動物の剥製の所蔵量!

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所狭しと首の剥製!
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ガン見!

鳥類の標本もケースの中にたくさん展示されていますが、やはり雄々しい"トロフィー"の数々は迫力があります。
とはいえ、鹿やバイソンなんかは立派なお屋敷に一つや二つあるイメージ。
ここにある剥製で一番迫力があったのは…

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キリンの剥製!家の中に!

動物園でキリンを見たことはもちろんありますが、こんな真下から、邸宅とは言っても部屋の中で見ると、半端ない迫力です。
よくこの部屋に運び入れたな… どうやって入れたんだ?と謎が膨らむ。

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キリンの剥製の横にはアフリカゾウ象牙が並んでます。「現在は象牙の取引は禁止されています」と注意書きが掲示されていたと記憶しています。

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可愛らしい小動物の剥製も

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絶滅危惧種フクロウオウムことカカポ。お気に入り


14:30

自然史博物館を見た後は、ゆっくり歩きながら、公園の中の湖を眺めました。

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風のさざめきと鳥の鳴き声しか聞こえない静かな湖畔。ベンチはちょっと汚かったので、じっと水面を見つめて佇む私。

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15:15

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陽が低くなってきたので、行きと同じバスに乗って、ノッティンガム中心地へ戻ります。

15:40 

前日には時間が遅くて入れなかった、中心部の建物の中を探索。
ノッティンガムはそんなに大きな街ではありませんが、お店はロンドンとそんなに変わりません。

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エクスチェンジ・アーケードの中

 15:45

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まだ日があるから、昨夜歩いた広場の様子がよく分かる。
クリスマス・マーケットはまだまだ準備中ですね。

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ノーフォーク・プレイスから見たシアター・ロイヤル

 夕方になると、だんだん観劇の時間が近づいてドキドキしてきます。

16:35

観念して劇場のノッティンガム・プレイハウスに向かうことに。

19:00 

ついに前日に下見した劇場の中へ。ボックスオフィスでチケットを受け取ります。

ノッティンガム・プレイハウスは外見もモダンですが、劇場内も広くて綺麗です。
キャパは770席。水曜日にも見る予定でどちらも1階席。

上演作品「英国万歳!」は、1991年に上演されたアラン・ベネット作のコメディで、晩年に狂気に陥った国王ジョージ3世(演:マーク・ゲイティス)が挑む荒療治と、野党の政治家と結託して虎視眈々と国王の座を狙う皇太子のウェールズの様子を描いています。

公演についての詳細は、情報をまとめているので以下をご覧ください。

↓↓↓ 公演・キャスト発表からNT Live上映までの情報

twitter.com

↓ 日本でのNT Live上映以降の情報。相関図や舞台の背景についても。

twitter.com


以下は、私が観劇した時の感想ツイートです。

 

マークの痙攣してうまく話せなくなってしまう演技は本当にリアルで胸が痛くなるほどだったのですが、彼は子供の頃、精神病院のはす向かいで育ち、その病院の中で髪を切ったり映画を見たりするほど慣れ親しんだ場所だったそうで、そこで見た患者の様子を今回の舞台の症状に生かしたと語っています。本当は自分の仕事にその精神病院のことを関連付けて語るのは好きじゃないみたいですけどね。

 

22:00

上演後。

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この日、告知はされてなかったはずなのですが、幸運にも出演者総出のアフタートークを見ることが出来ました!

芝居自体がコメディとは言っても緊張感がある作品なので、私服でゆったりお酒を飲みながら語り合う演者を見てホッとしちゃう。 

ちなみに、マークは「TABOO」というトム・ハーディ主演のドラマでジョージ4世(当時摂政皇太子)も演じています。

Q&Aでは観客が積極的に質問していたんですが、ほとんどの質問者が劇場に対する愛着と作品を企画する劇場に対しての感謝を伝えていて、地元の人に愛されている劇場なんだなとよくわかりました。

 

22:50

トーク終了後は例によって、楽屋口に向かいました。

マークの舞台を見に行った時には必ず楽屋口に行って差し入れなり、感想なり伝えるようにしているのですが、かなりハードな演技とQ&Aの後に出待ちするのは気分がよくないんじゃないかとかなりナーバスになってました。

相変わらず英語にも自信がなく…

本当に、毎回毎回ステージドアは緊張しておかしな言動になるので、どうにかしたいんですけど、しばらく経った今振り返ると「自信のない態度は無駄!」だって思いますね。多分、「緊張していたから仕方ない」と言い訳する材料にしてるんじゃないかな?と自分でも思います。相手だって普通の態度で挨拶された方が気持ちいいに決まってますからね。今はそれが自覚出来ているので、今後はまともな言動で話しかけられると思います。多分。おそらく。

ナショナル・シアターで2015年に上演された"Three Days in the Country"はマークがオリヴィエ賞助演男優賞を受賞した舞台で、私にとってもとても思い出に残る作品です。劇中、デボラさんは医者役のマークから求婚されていたので、今回王妃役になって「今回やっと結婚した」というわけです。当時はお話出来なかったデボラさんと会話出来て光栄でした。 


Official Clip | Mr & Mrs King - People of Fashion | The Madness of George III - Nottingham Playhouse