ミウモのロンドン留学体験記

2018年9月からUK渡航。チャレンジに遅すぎるなんてことはない!がモットーの女30代による留学準備&体験記

【2018年11月24日・25日】お湯が出ない休日の過ごし方

[Saturday]  

休暇明けの学校生活一週間を終えての休日。
そろそろ年末のことが気になってきます。 

クリスマス休暇では、欧州から来ているクラスメイトは自分の国に帰って過ごす人が多いです。もしくは年末で学校を去る子も多い

ホストマザーいわく、受け入れた学生の中で私が一番長い滞在期間らしく、今までたくさん学生を受け入れてることもあってか、それぞれがどう過ごしていたかわからないらしい。

他の日本人のクラスメイトと何をしたらいいのか授業前に相談したりしていましたが、結局いいアイディアはなく迷っていました。

 

とりあえず、今週は買い物する以外は家でゆっくり過ごします。
家にいても楽しいこといっぱいあるもんねー。と言うことで、注文していたものが届いたので開封します。

ファンアートのアーティスト(ファンアーティストって言い方でいいのか?)が提供した作品がプリントされているパシフィック・リムがテーマのタロットカード

タロットカードの使い方は詳しくないですが、それぞれのカードの意味に合わせた登場人物の絵柄が描かれていて、見ているだけで楽しいです。

荷物になるので日本の家に送ってもらってもよかったんだけど、早く手にして見てみたかったのでロンドンの住所に届けてもらいました。

 

続いて突然ですがスラングの勉強。

女王陛下のお気に入りで共演している2人、エマ・ストーンレイチェル・ワイズから英国のスラングを習っている動画。せっかくなので、それぞれの意味をまとめてみますね。

Bob's your uncle

「大丈夫」「簡単だよ」の意味。1887年に当時の保守党の首相ロバート・ガスコイン・セシル(初代ソールズベリー伯爵ロバート・セシルの子孫だ!)が、甥をアイルランド首席秘書官に任命したことが由来らしい。おじさんが有名人だもん、簡単だよね!みたいな。ただ、その後40年以上記録として文献に登場していないので、起源としては怪しいらしい。

throw a spanner in the works

「計画や行動の邪魔をする」の意味。これはスパナを投げてる様子から想像しやすいですね。語学学校でものちに習いました。レイチェルはアメリカなら(spannerではなく米国英語で) wrench」と付け加えています。

whinge(v)

「(つまらないことに)不平・愚痴を言う」の意味。エマが「whineでしょ」と即答してます。犬のクンクン鳴く声もwhine。

Scouser(n)

 「リバプールから来た人、リバプールっ子」。北欧のシチューが語源のlobscouseに由来するらしい。これは聞いたことがあります。リバプール訛りはScouse。1700年代以降に貿易港として栄えたリバプールらしい呼ばれ方です。その土地で馴染みのある食べ物で呼ばれるってあんまり気持ちがよくないんじゃないかな?と思うのですが、土地の人も誇りを持ってそう名乗ってるんですね。レイチェルの夫、ダニエル・クレイグは幼い頃にリバプールで育っているので彼もScouser。

bog roll(n)

「トイレットペーパー」。英国だとトイレをlooと呼ぶのは有名かと思いますが、bogは湿地・沼地の意味なので、そこからトイレと呼ばれているのかな。

lose the plot

「混乱している、正気を失う、脱線する」。これも想像しやすい。

◇dog's dinner(n)

「めちゃくちゃにする」。動画では "ruin" "mess up" と言ってますね。これもイメージするとわかりやすい。辞書には"dressed up like a dog's dinner"=注意を引くために着飾る/めかしこむ、と言うイディオムも乗っています。ちょっと皮肉っぽいですね。
ちなみに、dog's bollocks「最高」の意味。なんでやねん。(stand out like dog's balls→outstandingから派生している説あり)

◇up the duff

「妊娠」。他に、"in the pudding club"という言い方もあるようです。plum duffというクリスマスに食べるプディングがあるように、duffはプディングを指します。妊婦さんの見た目がプディングっぽいというのもあるかもしれませんが、男性の生殖器もプディングを呼んでいたという記述もありました

at His/Her Majesty's pleasure

「期間を定めずに拘留されること」スラングというより、法律用語。レイチェルは "making light of being in prison"と説明しています。いつ釈放されるのかは、陛下の仰せのままに…ということでしょうね。

horses for courses

「適材適所」。レイチェルの説明だと、みんな違う趣味を持っている、十人十色、みたいな意味に聞こえますが、辞書で調べると「特別な仕事や活動に適した人材を選ぶ」という意味になっています。「向き・不向き」とも言えるのかも。

Blighty(n)

「英国」または「イングランドの意味。これは知らなかった。ボーア戦争時に兵士が故郷のことをそう呼び始めたらしく、ベンガル語のbiletī「外国人」が由来とのこと。第一次大戦中の戦争詩人と呼ばれるウィルフレッド・オーエンやジークフリード・サスーンもBlightyという言葉を使って故郷を想う詩を詠んでいます。

chock-a-block(adj)

「人でいっぱい、すし詰め状態」。元々chockの一語だけで2つのものが押し合って動けないという意味があり、blockは海事用語で滑車ブロックのことを指し、運搬のために2つの滑車を使ってたくさんのものをつりあげようとすると2つが触れ合って動かなくなることからこの用語が生まれたそうです。

◇Tickety Boo(adj)

「絶好調な、素晴らしい」。'I'm Tickety-Boo!'って感じの使い方。起源はヒンディー語の"ṭhīk hai, bābū"(It's all right, sir.)で、"That's a ticket!"(その通り)と同じ語源ではないかとのこと。

bagsy(v)

「これ、もーらいっ!」。辞書には「〜を要求する」と書いてありますが、ニュアンス的にはレイチェルが例えているように子供同士の会話のイメージが強いのかも。プレゼントのような物だけではなく、特等席でも使うそうです。

dench(adj)

「かっけえ」。前述の "dog's bollocks"の「最高」と同じ意味。"sick"みたいなノリでしょうかね。「ジュディ・デンチのこと?」と思われるでしょうが、それはある意味正解。
ラッパーのLethal Bizzleがサッカーのゲームをしていた時に友達と「すげえゴールだぜ!(What a Dench goal!)」という感じで使い始めたDenchを自分の曲のライムにも入れて、さらには"Stay Dench"というアパレルブランドまで立ち上げたのがきっかけ。

ジュディ・デンチは、十代のお孫さんからその表現を教わったらしい。


Graham chats with Dame Judi Dench about the new phrase "dench" - The Graham Norton Show - BBC One

ジュード・ロウもびっくり。
その後ジュディはLethalと共演してラップにチャレンジしています。


Lethal Bizzle Teaches Dame Judi Dench How To Rap

budge up(phrasal v)

「席を詰める」。budgeだけだと「ちょっと動かす」。米国ではbudge overをいうらしい。

cack-handed(adj)

「不器用」。レイチェルが"clumsy"と言い換えています。clumsyの方は語学学校でも何回か習ってきましたがcack-handedは習わなかったなー。cackはbollocksのような意味みたいです。

codswallop(n)

「馬鹿馬鹿しいこと、戯言」。rubbishと同じ意味。codは「見せかけの」で、wallopが「ビール(スラング)」。2つの意味をつなぎ合わせたのでしょうね。

curtain twitcher(n)

「(近所を)詮索するのが好きな人」。これもtwitchが「引っ張る」なので、カーテンの影でお隣さんを覗き見する姿がイメージしやすい(笑)。

faff(n)(v)

「もたつき。レイチェルは"struggle"と言い換えています。

 

以上です。語源まで確認するのにやたら時間がかかってしまった(苦笑)。
中には聞いたことがあるスラングもあって、例えばTickety-Booは、リーグ・オブ・ジェントルマン(以下TLoG)のビンゴ・コーラーのスケッチ(コント)に出てきたのでピンときました。ドラマやコメディを見ていると、こういう引っ掛かりがあって嬉しいのです。

このビンゴ企画は学校のソーシャル・イベントで、お昼の授業の後に行われていたので参加してみました。特に予約の必要なく、時間になったら指定の教室に集まるだけ。 おそらく私より下の級のクラスの知らない生徒ばかりで10人ほど集まっていたと思います。

配られた紙が、日本で使っている5×5のビンゴシートじゃなくてビックリ。番号の抽選は、特にパソコンや機械などは使わず、箱に入れた数字を書いた紙を一枚一枚引いて読んでいくスタイルでした。

でも、参加した生徒がふざけて、数字が揃ってないのに「ビンゴ!」と言い出したり、スタッフの女の子がすでに引いた数字が分からなくなってビンゴの申告が正しいのか分からなくなっちゃったり、そもそも英語で言われた数字の解釈が間違っていて、違う数字をチェックしている生徒がいたり (16を60と勘違い、とか)、なかなかのカオスでした(笑)。

ちなみに商品はお菓子セットで、最終的にみんながビンゴで上がるまでやってくれました。

 

さて、話は休日に戻って。 
夜はITVで放送していた「スター・ウォーズ クローンの攻撃」を見ていました。私がスター・ウォーズシリーズにハマったきっかけのエピソード。なんでよりにもよって「クローンの攻撃」でSWにハマったんだよwと訊かれるかもしれませんが、今回その説明は省略しておきます。

 

 

[Sunday]

相変わらずTLoGのツアーDVDばかり見てる。

コメディって難しいから何度か見て頭に焼き付けておかないといけないんです。そうすると分からないところがある時ふと理解出来たりする。難しいからこそ分かりたい気持ちも強くなるんですよね。

さて、なんとかテレビは見られていますが、またしてもお湯もヒーターもトースターも使えず、さらには天井の電球もwifiも使えなくなりました。 

シャワーを浴びようとしましたがやはりお湯は出ないみたい。
明日はくっさい頭皮で学校にいかないと。

業者がチェックしに来るまで、この不安定な状態を耐えなければなりません。

それでも、テレビが見られるだけ幸せかも。
この状況でもドクター・フーは見られるんですから。

今回は先週の予告の通り、アラン・カミングがゲスト出演している回です。邦題は魔女狩りの村」で、彼はジェームズ一世役。「グッド・ワイフ」で政治コンサルタントのイーライ役をやっている時はアメリカのアクセントだったので、久しぶりに英国のアクセントで話すアランが見られるのが嬉しい。

ダウントン・アビーで意地悪な侍女オブライエンさんを演じていたシヴォーン・フィネランもゲスト出演しています。ここでもちょっと腹に一物抱えてそうな役。

ドクターたちがランカーシャーの村にたどり着くとそこでは魔女裁判が行われているのですが、もちろんこれは「ドクター・フー」なので、悪魔の呪いはエイリアンが原因だったりします。

アラン・カミングのゲスト回を見終えて安心したせいか、ここから次第にドクター・フーの記憶は薄れていきます(苦笑)。

13代目ドクターは好きなんだけど、ラッセルTデイヴィスやスティーヴン・モファットがショーランナーの頃よりワクワクするダイナミックさが足りないんだよなーと思ったり。好きな番組なら比べちゃいけないと思うんですがね。

(2021-02-12投稿)