ミウモのロンドン留学体験記

2018年9月からUK渡航。チャレンジに遅すぎるなんてことはない!がモットーの女30代による留学準備&体験記

【2019年1月11日】「SHERLOCK」の脱出ゲームに挑戦!

 [Friday]

この日は木曜に続き、ロンドンに来ているヤニーナと遊びにいく予定ですが、
お昼はいつも通り語学学校の授業です。

この日の授業

小テストの後、収集家(コレクター)についてのスピーキングとリスニング。

Why do you think people collect things?
Do you collect anything? If so, would you ever sell your collection?

そして話題にちなんで、文法はWhat節の勉強。

What + S + main V + be動詞 ...
ex.) I love waking up late at the weekend.
What I love is waking up late at the weekend.

「週末に遅く起きるのが大好きです」
→「私が大好きなのは、週末に遅く起きることです」
と、Whatを使って語順を変えることで内容を強調することが出来ます。

そこからひたすらWhat節に置き換えたり作文する練習をしました。

I enjoy ... more than anything else.
→(並べ換え後)What I enjoy more than anything else is ...
→(完成形)What I enjoy more than anything else is going to the theatre.

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学校の掲示板に貼ってある国内ツアーのチラシ

放課後

学校が終わってから、ドラマSHERLOCKをテーマにした脱出ゲームに挑戦するため、ヤニーナと待ち合わせているシェパーズ・ブッシュに向かいました。
そう、9月に誘われた脱出ゲームの当日がとうとう来てしまったのです!
まだ英語力も全然上がってないのに!!

 

16:00

シェパーズ・ブッシュで降りるのは初めて。
学校からまっすぐ向かって早くついてしまったため、待ち合わせ場所のショッピング・センター近くのマーケットを見て回りました。

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シェパーズ・ブッシュ・マーケット

多国籍な印象の強いマーケットで、学校近くのマーケットに雰囲気が似ています。
あくまで地元の人の生活に密着している場所。商店街っぽい。

少し東に行けば高級住宅街のケンジントンチェルシー、ノッティング・ヒルですが、このあたりはかなり庶民的な街並みです。

近くの公園シェパード・ブッシュ・グリーンを歩くと、周辺にファブリックの専門店 が何件も並んでいることに気づきました!

エストエンドでは高くつく生地もこのあたりだと安く手に入るんだとか。
東京でいうと日暮里みたいな感じでしょうか?

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遠くから見てもウィンドウの鮮やかな生地が目に入ります

脱出ゲームの会場のあるW12ショッピング・センターも、ロンドン郊外に良くあるモールです。

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W12ショッピング・センターのツリー

 このモールの奥にあるメガネ屋さんが、実は脱出ゲームの入り口になっています。

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本物の眼鏡屋さんみたいですが、実は合言葉を言わないと入れません!

あまりに馴染んでいるので、脱出ゲームの会場だと知らない通行人が、閉まっている扉を開けようと一生懸命押したりしてたほど。

脱出ゲームの詳しい内容については、趣味用のブログに詳細を書きましたので、
興味のある方は是非ごらんください。

↓↓↓

blog.goo.ne.jp

今回誘ってくれたヤニーナと私と、ロンドン在住のスヴィと、スヴィのイングランド人の友達の4人で参加しました。

ただでさえ脱出ゲームを体験したのは初めてだったのに、それが英語となると、私にはあまりにハードルが高すぎて、本当に無力でした。
あらかじめ「私は活躍出来ないので期待しないで」と言ってたけど、みんなにガッカリされただろうなー。

(アンダーソンというのは「SHERLOCK」の中に出てくる、シャーロックにバカにされている鑑識係のことです。)

最後の部屋は体を動かして扉を開ける場面もあったので、かろうじて活躍できました。

20:30

ゲームが終わった後は、みんなでW12からシェパーズ・ブッシュ・グリーンを挟んで北側にある別のショッピング・センター、Westfield Londonへ。

食事処を探していたので、内部の写真は撮っていなかったのですが、こちらはW12とは比べものにならないほど広大な、一流ブランドからファストファッションまで入居している巨大ショッピング・センター。アウトレット・モールのような広さです。

 

かつてはシェパーズ・ブッシュといえばW12、だったらしいのですが、
Westfieldが出来てからはすっかり存在感が薄れてしまったらしい。

21:00

結局、フードコートでテーブルを確保して、それぞれ好きな食べ物を買うことにしました。私は鶏肉のラーメン。ナチョスや誰かが持ってきたミントをつまんで、またお互いの自慢の写真を見せ合ったりして過ごしました。

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今回の脱出ゲームは4名のメンバーを揃えなければならなかったので、行けなくなったヤニーナの家族の代わりの2人を探さねばならず、半額にしてもいいというヤニーナの提案で、高価なチケット代に難色を示していたスヴィをなんとか説得して来てもらったのですが、帰りの電車の中で、同じ方向で帰るスヴィに「今回は来てくれてありがとうねー、本当にありがとうねー」と何度もお礼しました。
彼女は「楽しかったよー。こちらこそ誘ってくれてありがとうね!」と言ってくれて気持ちが楽に。
私としても、行ってみたかった脱出ゲームにチャレンジするだけでなく、友達との思い出がまた一つ増えて嬉しかったです。

次回は、ケンジントン宮殿に行く、の巻です。

 

【2019年1月10日】友達と再会!&再び映画「女王陛下のお気に入り」鑑賞

[Thursday]

風邪はまだ全快とは行きませんが、
病院に行って抗生物質をもらって安心したところで、
私にとってはちょっとしたイベントが待っていました。

スイス在住の友人ヤニーナが再びロンドンにやってくるのです!

ヤニーナとの出会いについては過去の記事をどうぞ。 

notfspurejam.hatenablog.com

 

今回の彼女の渡英の目的はドラマSHERLOCK」の脱出ゲーム"The Game Is On"に挑戦するためで、私も一緒に参加する予定。

その前に、彼女と一緒に映画館で女王陛下のお気に入りを見ることになっていました。 

ヤニーナも私と同じマーク・ゲイティスの大ファン。
私はすでに見ていましたが、友達と一緒に見られるなら何度でも見るもんね!

notfspurejam.hatenablog.com

f:id:notfspurejam:20210819232712p:plain チケットも予約済!

 

もちろんその前に語学学校での授業があります!

この日の授業

病欠で休んだ昨日の宿題はクラスメイトに画像を送ってもらっていたので回答済み。
授業の範囲も休み時間にクラスメイトに画像を撮らせてもらいました。

この日最初のテーマは

When was the last time you said no to someone?

最後にお誘いを断ったのはいつ?という話題から、
"No"の言い方のバリエーションを学びます。

 

  • 確固たる強いNo

Certainly not.
Definitely not.
Not likely!
No way!
Are you kidding?
You must be joking!

  • 100%ではないNo

Not really.
Not exactly.
Not quite.
Not especially.
Possibly not.

  • 丁寧なNo

I'm afraid not.
I wish I could.

  • Noだと思うけど間違ってるかもしれない時のNo

Not to my knowledge.
Not that I know (of).

これを踏まえた上で、いくつか個人的な質問を作り、クラスメイトに問いかけます。
訊かれた相手は、習ったパターンを参考にしながら必ずNoと回答しなければならず、
質問した側はそれが本当か嘘かを見分けます。

例えば、

Have you ever been to Japan? - I'm afraid not.
False. I've been to Japan once!
Do you like living in London? - Not quite.
True. I actually like country life.

といった感じ。 

 

後半はリーディング。

有名人のサインを売買するディーラーの話題から、時間の副詞(time adverbials)の勉強。
ライティングでもよく使う、前後をつなぐ副詞ですね。

To show the first in a series of actions:
initially, at first, to begin with, at the beginning
To show that one action happens after another:
after a while, later on, later, afterwards, subsequently
To show the last in a series of actions:
eventually, finally, in the end

サインをもらったことがあるか、クラスで話しあう場面で、
みんなに出待ち好きのミーハー女子だと思われてしまった…。特に先生に(苦笑)。

 

放課後

授業の後は、遅い昼ごはんをお馴染みのItsuで食べて、
Accessorizeでこれ以上風邪をひかないように、ニットの帽子と手袋を購入。
(実は手袋はこの後すぐに片方なくしてしまった…ドジすぎる…)

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17時に映画館で待ち合わせだったので、それまでSOHO周辺をブラブラ散歩。
シャフツベリー・アベニューのFoppでBD/DVDを物色。

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BBCのクラシック・コメディDVDがお安い!

 待ち合わせ時間ちょっと前に映画館に着くと、ヤニーナが1階のバーですでに待っていました。
ハグして再会を喜びましたが、飲み物を注文する前にまずトイレに行かせてもらいました。
学校のトイレはあまり綺麗じゃないし、行くタイミングなかったんだよね…。
行くなら映画館のトイレでしょう!

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Curzon Sohoのトイレ。壁一面ポスターが貼られててオシャレ!

戻ってきてからチャイを注文し、開場時間までその後の生活を話したり、前回会ってから撮った画像を見せ合ったりしながら過ごしました。
実はこの日、ヤニーナが書いた出版されたばかりのホームズ本(正確にはマイクロフト・ホームズ本)を持参していました。
もちろん本人にサインをもらうため(笑)。
ヤニーナはサインだけでなく、私宛のメッセージも書いてくれました。

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授業で出待ちでサインをもらうミーハー女子だと思われてからの早速のサインおねだり(笑)。
でも、これは友達のサインですから、全く別物。
ある意味、もっと特別なものです。

バーで話している時、私たちの好きな英国のSFドラマ「ドクター・フー」の話に。

2018年10月からスタッフが一新された新シリーズが放送され、ショーランナーはこれまで数本脚本を担当したクリス・チブナルが引き継ぎ、主役のドクター役が初めて女性(ジョディ・ウィテカー)になるなど話題になっていました。

「ジョディのドクターやコンパニオンは好きだけど、ストーリーがいまいち…」

そんな話をしていると、ヤニーナが入口近くをじっと見ているので、
何があるのかな?と目をやると、そこに「ドクター・フー」の前シリーズに出演していたパール・マッキーが入口横のテーブル席に座っているではないですか!

↑これがパール。

私が振り返り(あれって…!)という顔でヤニーナを見ると、彼女は一言

「うん。そうだと思うよ」

お互い多くを語らずに全てを理解しているような一言(笑)。
ヤニーナは「映画館入る時に話しかけてみよう」というので、
「えー!! いいよー、プライベートだろうし、緊張するよー!!」と躊躇していたら
「大したことじゃないよ。劇場に向かいながら挨拶しよう」と、支度をして立ち上がりました。

私も後に続くと、ヤニーナはごく自然にパールに近寄り、

「パール・マッキーさんですよね? ドクター・フーのファンなんです」

パールは、ありがとう!と笑顔。
画面で見る通り、ビッグスマイルが印象的でした。

そして「映画楽しんでいってくださいね」とだけ伝えて映画館に向かったので、
私も「楽しんで!」と付け足し、手を振ると、
パールも「あなたたちも!」と見送ってくれました。

その流れるような自然な挨拶に、
誰に対しても緊張してしまう私は深く感心してしまったのでした。

なので、

と呟いてましたが、実際にはヤニーナがいたからやっと出来た挨拶なのでした。


Curzon SOHOは2階や地下にもバーがあって
映画館というよりシックで落ち着く飲食店のような雰囲気。

入場は特にチケットを見せる必要もなく、
無断で入っていく人とかいないの? 防犯上問題ないのか?と心配になります。

肝心の映画の方は、私は2回目の鑑賞だったので、セリフを復習しつつ、
分かりにくいところは後でヤニーナに確認したりしていました。

女王陛下のお気に入り」は、女官同士が火花を散らすおっかない映画ではありますが、その容赦ない衝突っぷりが観客の笑いを誘います

 

レイチェル・ワイズ演じるアン女王の親友のサラが夫であるマールバラ公(マーク)の出征前に「今夜は一緒にいて」と言うと公爵が「男と一緒の方がいい」と返してるシーンがあったのですが、中の人であるマークがゲイで、たまにヤニーナが「すごくマークっぽいセリフだ」と話してました。劇中では「男同士の方が気兼ねがない」って意味だったんでしょうけどね(笑)

 

 

 

映画の後は、レスタースクエアのイタリアン・レストランで食事。
ここは昔、ひとり旅でロンドンに来た時に寄ったことがありました。

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ピザ(左)/ティラミス(右) 食べきれずに持ち帰りました!

ヤニーナはモバイル通信が使えないので、店のWifiを確認するのに時間がかかりながら、やっと夕食にありつき、映画の内容をあれこれ振り返りました。

次の日(金曜日)もヤニーナと遊ぶ予定だったので、
予定を確認して夕食後には別れました。

金曜はついに!SHERLOCKの脱出ゲームに挑戦です!

 

帰宅後 

帰ったら「9から始まる奇妙な物語」Inside No.9の再放送を見たり。 

集中力がないので、よゐこの動画を見たり。

  

日本ではナショナル・シアターの劇場中継NT Live のラインナップが発表されてました。

 

 

【2019年1月9日】風邪が治らず、ついに病院へ

[Wednesday] 

学校の日、ですが、ずっと引きずっていた風邪がぶり返し、もう我慢の限界。
体調不良が次の日以降の予定に響くのも心配なので、
一度学校をお休みし、病院に行くことにしました。

私の語学学校は、phone in sickしなくても問題はありません。
診察してもらう病院は、午前中に海外保険で契約した会社に連絡し、
リバプールストリート駅近くにある日系の病院に予約を取ってもらいました。
英語で診てもらおうかとも思ったのですが、
初めてなので、今回だけは日本語対応してもらおうと決めました。
(結局、病院に行ったのは1回限りだったけど。)

ジャパングリーンメディカルセンター クリニック紹介 シティクリニック

 

海外保険加入については過去の記事をご参照ください。

notfspurejam.hatenablog.com

 

14:00

予約は15時だったので、それまでは家で休み、間に合うように外出。
地下鉄で向かいました。 

 

15:00頃

リバプールストリート駅に到着。
病院のあるシティ方面へ向かいます。

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北側のショーディッチに向かうと、飲食店や衣料店が多くありますが、
南側はシティらしい、いかにも殺風景な道(笑)。
こんなところに本当に病院があるのか?と不安になりましたが、
日本でも雑居ビルの中にクリニックが入居してたりしますもんね。

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本当にここにクリニックがあるのか…?

看板も何も出ていないため、不安を感じながら、地図を頼りに建物へ入って行くと、
確かにクリニックがありました!よかった!

扉に入ってすぐに受付があり、日本語で対応してくれました。
初診票を書き、本人確認書類と保険証書を提出。
待合室のテレビはNHKトーク番組が流れていました。
なんだか日本に帰ってきたような気分
時間もそれほど待たず、数分程度で見てもらえました。
(その後の会計処理→薬受け取りは時間がかかっていたけど。)
全て終わって、クリニックを出たのは15:40頃でした。

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クリニック内部、診療室から受付へ向かう通路

体調を振り返ってみると、12月初めに一度、
そして年末に改めて風邪になったのかもしれません。

慣れない土地だと、時間が経てば自然に治る、とはなかなか行かないなー。

 

17:00

帰りはスーパー(Morrisons)でオレンジジュースとエビのおつまみとクロワッサンを買っておとなしく帰宅。

家でもらった薬を飲み、The One Showを見ながら出題されたクイズを解く。

 

 

翌日の木曜日は、どこぞの首相が訪英するというニュースもありましたが、

私はあの友達と再会する日。楽しみ! 

 

【2019年1月8日】ナショナル・ギャラリーとナショナル・ポートレート・ギャラリー

[Tuesday] 

新学期2日目。

通常通り、上級と上中級のクラスに分かれての授業になったので、
やっと新しいテキストの内容を勉強することになりました。

この日はちょっと変わった趣味を持った人の文章を読みつつ、
「夢中になる」時の英語表現を学び、
自分の周りにいる変わった趣味を持つ人の話をクラスメイトと話し合いました。

crazy about 
be keen on
be obsessed with
have a passion for
into it  etc...

そして話し合った内容を参考に、身近な人の趣味について5つ文章を書き、
先生が添削してくれました。

 

 

放課後

久しぶりにナショナル・ギャラリーに行ってみようと、
少し遠いのでよく利用しているバスではなく地下鉄で移動。

ノーザンラインで南側に向かうのは慣れてないので、
慎重に乗り換えを確認していると… 

 

 

16:00

チャリング・クロス駅に到着。
地上に出たらトラファルガー広場までは5分もかからない。

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セント・マーティン・イン・ザ・フィールズとジョージ4世像
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トラファルガー広場とネルソン記念柱

以前はナショナル・ギャラリーへは正面入口から入場出来たと記憶していたのですが、
この時は西側にある別館"Sainsbury Wing"から入るようになっていました。
詳しい理由はわかりませんが、おそらく荷物検査を行うようになった関係かな。

 

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2019年1月時点でのエントランス

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入場すると特別展のチケット売り場とグッズ売り場があります

今回は常設展のみ見るつもりなので、階段を上って本館へ。

内部のマップはこちらからどうぞ↓

Level 2 | Floorplans | National Gallery, London

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大きさと躍動感でひときわ目を引く
ジョージ・スタッブスの「ホイッスルジャケット」

 

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実物は意外と小さい、クロード・モネの「ウエストミンスター橋」

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かつては混雑していたゴッホの「ひまわり」!! 並ばずに見られました

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アーニョロ・ブロンズィーノの「愛の寓意」

英国を旅行するのは、だいたい芝居目的なので、美術館を訪れる時はその芝居に関わる歴史の作品を見に行くようにしているのですが、
今回の留学中に常に注目していたのは「英国万歳!」と「女王陛下のお気に入り」の時代だったので、ジョージ3世もしくはアン女王の時代の作品を探していました。

そしてナショナル・ギャラリーで見つけたのは、ジョージ3世の妃であるシャーロットの肖像

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トーマス・ローレンス卿の「クイーン・シャーロット」

見に行った当時はRoom 36の天井がドームの部屋に展示されていました。
(東京と大阪で2020年に開催された「ナショナル・ギャラリー展」で展示されていたらしいです。)

解説に書いてあった内容は↓で訳してます。

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1789-1790年の作品なので、王妃は45歳くらいでしょうか。
ちょうど1789年がジョージ3世が長期にわたる病気から回復し摂政案が阻止されたあたりなので、ちょっとひと段落していた頃でしょうか。
穏やかな表情を浮かべていて、なんとなく、他の女王や王妃の肖像画よりも親しみを感じます。
近くで見ると、ドレスのレースや襞が非常に繊細に描かれていて、細部まで見応えがある1枚。
こうやってみると「英国万歳!」でシャーロット妃を演じてたデブラさんってちょっと本人に似てる。

 

16:48

肖像画を見るならナショナル・ポートレート・ギャラリー(NPG)の方がいいかも、と気づき、ギフトショップで父に送る用のターナーのポストカード(£1)と、国際切手(£5.85)を購入した後、隣のNPGに向かいました。

17:00

NPGでもジョージ3世もしくはアン女王関連の作品を探していると、
ありましたありました!

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女王陛下のお気に入り」で、愛憎入り混じった関係が見られるアン女王サラ・チャーチル肖像画もちゃんと?並んで展示されています。

その間にはサラの夫であるモールバラ公ジョン・チャーチルの胸像が置かれています。

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ジョン・チャーチルの肖像と胸像

ジェームズ2世の元、反乱を起こしたモンマス公を鎮圧した様子が描かれた肖像画も、
同じ部屋に飾られています。
でもその後はジェームズ2世を裏切り、オランダ総督のウィレム2世(のちのウィリアム3世)側についてしまうんですよねー。
アン女王はこのウィレム2世の妻、メアリー2世の妹です。

映画の中で鴨レースに興じていた大蔵卿シドニーゴドルフィン肖像画もありました。

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ゴドルフィン

 そして、小さな装飾品も眺めていると、
その中にジョージ3世のものも見つけました。 

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ジョージ3世の横顔

これって、さっき見たシャーロット妃のブレスレットについていた小さい肖像じゃないか?!

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右の手首の細密画と比べてみて!

やっぱり同じものじゃない?!
ただ、説明書きにはそこまでの記述はなく、
画家は不明で、1809年頃かそれ以前に描かれたものとなっていました。

でももし同じものだったとしたら、
直前に見た肖像の中の実物が間近に見られて感動しちゃうな。
もしかしたら王妃が肌身離さずつけていたかもしれないんだもんね。

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閉館ギリギリまでじっくり楽しみました

 帰りはいつものようにレスタースクエアを経由して帰宅。

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レスタースクエアで見た「女王陛下のお気に入り」の広告
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そして気になっていた他の映画の広告

帰宅後

帰宅後は、オンライン上で3か月分のトラベルカード(定期券)を購入。
お値段は£331.80。

テレビではスペインのリゾート、ベニドルムを舞台にしたシットコム"Benidorm"のアニバーサリー特番が放送されていた。

ティーヴが出てるけど、いまいち食指が動かず見たことないんだよなー。 

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↓↓↓過去のナショナル・ギャラリー&NPG関連の記事はこちら。↓↓↓

blog.goo.ne.jp 

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【2019年1月7日】新学期突入!&「ブレグジット EU離脱」

[Monday] 

長く感じたクリスマス休暇が終わり、語学学校はついに新学期突入。
新年から新しいクラス(Upper-intermediate)になるので、クラスメイトも変わります。

ですが、休暇明けは学校も生徒が少ないと思っていたせいか、クラス分けの掲示を見に行くと、最上級のクラスと合併されていました。

案の定、教室には普段多くても8人程度集まるところが、生徒が20人以上ごった返して椅子もスペースも足りない状態に。

結局、この日1日だけは大所帯での授業で、火曜日からは通常どおり上級と上中級のクラスに分けるよう調整してくれることになりました。

 

新しい先生はステフ。入学したての半月間でお世話になった先生です。

彼女はフレンドリーな先生ではあるのですが、教科書に忠実すぎるのとボードに書く分量が多いのが欠点。

前の先生=サラの時にはカードを使ったゲーム的な授業やクイズもあったりしたので、それに比べると「学校の授業」度が強い。

前述の通り、この日は上級クラスも一緒だったので、新しく用意した教科書の勉強ではなく、配られたプリントで授業が進みました。

 

この日の内容は(今そのプリントが見当たらないのでリーディングについては後で追記しますが)英語のフレーズ・ことわざを学んで、内容に賛成するか話し合うもの。

① A change is as good as a rest
② She had a change of heart.
③ He's changed his tune.
④ A leopard can't change its spots.

つまり、自分に当てはまるかどうかということです。
すべて「変化」に関するフレーズですね。
これらのフレーズと自分の経験した勉強・仕事・環境・関係等の変化を語り合います。
意味を知らない方は是非調べてみてくださいな!

この授業では上級コースのキョウコさんという日本人の方と知り合いました。

放課後はバスでコヴェント・ガーデンあたりに向かい散歩してから帰宅。

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バスから見た、老舗の傘屋 "James Smith and Son"

 帰宅後はチャンネル4で後に日本でも放送されたベネディクト・カンバーバッチ主演のドラマブレグジット EU離脱を見ました。

ベネディクトは後にボリス・ジョンソンの上級顧問となるドミニク・カミングスを演じていて、彼が2016年に行ったEU離脱のキャンペーンの舞台裏を描いています。

今では名前を聞くことも多くなりましたが、当時はドミニク・カミングスはそれほど有名ではありませんでした。

英で新年にブレグジット・ドラマ放送、カンバーバッチ主演 タイミングで議論も - BBCニュース
【解説】 英首相の上級顧問、ドミニク・カミングス氏とはどんな人物か? - BBCニュース 

あのSNSでやたら見かけた「NHSに資金を!」と書かれた赤いラッピングバスも登場。
(実際には離脱後のNHSは予算が削られ、全くのデマカセだったことが分かりますが)

対する残留派の報道責任者クレイグ・オリヴァーロリー・キニアが演じていて、はじめのうちは残留が強いと思われていたにもかかわらず、カミングスの暗躍で次第に不利な状況に追い込まれていきます。そんな中、残留派のジョー・コックス議員が殺害されたというニュースが報じられ、再び先行きは不透明に。

現実の物語でありながら、劇的に一進一退の攻防が続いていきます。

ジェイムズ・グレアムは政治劇が得意な劇作家、監督は「ドクター・フー」でも名前をよく見るトビー・ヘインズ

ボリス・ジョンソンナイジェル・ファラージが憎たらしくも似ていて笑っちゃいました。

そして、後で見直したら私の好きなマーク・ゲイティスも出演していて…

マークは同じくジェイムズ・グレアム作のドラマ”The Coalition”でピーター・マンデルソン役で出演していたので、今回もマンデルソン役。今後マンデルソン俳優として定着していくのかもしれないです(笑)。

↑これはのちに出た新聞記事。

 

https://m.media-amazon.com/images/I/61JzDXuiI6L._AC_UL320_.jpg

ブレグジット EU離脱 [DVD]

風呂上がりは、マークとジャーナリストのマシュー・スウィートが007シリーズについて語り合う番組"Premium Bond"の再放送を途中から視聴。

www.youtube.com 

この日の夕食はマクドナルドと近所の店の6本入りスパイシーチキン(£1)。
肉が欲しい(貧血気味の)時はフライドチキンだのみになってきました。安いし。

 

 

【2019年1月6日】牡蠣の町、ウィスタブルへ

[Sunday] 

言語交換友達のヴィクターが、またどこにも出かけていない私のために車を出してくれるというので、お昼に図書館で待ち合わせ。
図書館では、ヴィクターが待ち合わせの時間まで広東語の個人指導をしています。

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無事に落ち合った後、この日はヴィクターがよく行くというケント州の港町ウィスタブルへと案内してもらうことになりました。

車の中では日本語の童謡を歌いながら、動物を日本語で勉強。
今考えると、男性と2人で遠出するのは危険な気もしますが、
車内ではきつねやたぬきの話をしていたので、そんな緊張感はありませんでした。
繰り返し会って、信頼出来る相手か見極めるのが大事ですね…。

14:15 

ウィスタブルに到着。
街の駐車場に車を停めて、海に向かうと、
港に小さなキッチンバーを兼ねた魚屋さんがありました。

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真冬だけど、散歩している人が結構います

お昼を食べていなかったので、ひとまず何かつまむことに。
中に入ると、氷の上に並べられた魚、その前に注文カウンター、
部屋の脇の通路に食事用のテーブルが並べられています。

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イギリスといえばフィッシュ・アンド・チップス
揚げる魚はタラ(cod)を使っているのをよく見かけます。
ここにもタラとチップスの組み合わせがありましたが、
扱っている魚介類が多いと、エビやイカも出してくれるんですね。
私は、タラだと多すぎるので、ヴィクターが提案してくれたエビ(prawn)とチップスを注文しました。これならおつまみ感覚でいただけます。

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プラウンアンドチップス!出来立ての熱々!
(エビを少し食べた後に撮影してます)

プリップリのホックホク!
この量ならF&Cの時のように量の多さにげんなりしなくて大丈夫!
港の調理場で作ってもらっているせいか、他の場所で食べたF&Cより美味しく感じましたが、猫舌なので、食べるのに時間がかかってしまいました。

 

30分ほど食事をした後は、食後のお腹を落ち着かせるために港を散歩。

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ウィスタブルは牡蠣の産地で特に有名。港でも牡蠣が売られています。

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が、ヴィクター曰く

「今は季節じゃないし、輸入物で新鮮じゃないだろうから食べなくていいよ」

とのことで、牡蠣が名物なのに食べませんでした。
でも今考えると、牡蠣の旬って冬なのでは…。
エビが美味しかったからいいけどね。
(実はお腹が弱いので牡蠣にあたらないかちょっと怖かった。)

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海岸も砂や砂利ではなく、牡蠣の殻で覆われている!!
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夏ならばもっと爽やかで、オイスター祭りを楽しむ人たちで賑やかなのでしょうが、
この日の冬の海岸は、風も強くなく穏やかで、
集まる人たちがそれぞれの時間を過ごしている様子を眺めると落ち着きました。
いかにも英国の冬の海岸といった、淡く静かな時間。

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赤と青の船が並んで、絵になる港

一通り歩きまわった後は、店の前で黄色いカッパを着たおじさんと記念撮影。

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ナマズシェフ(左)と顔の白い漁師のおじさん(右)

15:30

ロンドンへ戻る前にウィスタブルの街も歩きました。
ハイストリートはおしゃれなアンティークやブティックの店が並んでいて、
歩いているだけで楽しい気分になります。

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可愛いワンピース!

程なくハイストリートの三叉路にある建物の前でヴィクターが立ち止まり、
歴史ある建造物であることを教えてくれました。

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Duke of Cumberland Hotel

現在は、デューク・オブ・カンバーランド ホテルが営業しているこの建物、
1747年までは"Noah's Ark"というパブで、その後、カロデンの戦いでスコットランド兵を鎮圧したカンバーランド公ウィリアムにちなんで「デューク・オブ・カンバーランド」と改名され、牡蠣漁師の本部としても使われたそうです。

DUKE OF CUMBERLAND Pubs of Whitstable

 

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素敵な街を歩きながら、
ヴィクターから香港に住んでいた頃の話も聞きました。
カンフーの腕を上達させるために香港に渡った彼は、外国人にもかかわらず流暢な広東語を話すので珍しがられて、俳優として何本か映画に出演したらしい。

ジャッキー・チェンマギー・チャンにもあったことがあるとか。

すげー!

それでも、俳優として香港に住み続けることは諦めてロンドンに戻ったらしいけれど、
その時に学んだ広東語を使って仕事が出来ることを誇りに思っていると話していました。

寒さと長く悩まされている風邪ですっかり気落ちしていた私でしたが、
外国語を習得した先輩の言葉は、私に少しばかり元気をくれたのでした。

 

19:50

ウーリッジの中華料理屋で夕食。

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試しに注文してみたあんかけ焼きそば。ヴィクターはカレーでした。

7日は月曜。語学学校は新学期に突入です。
 

 

【2019年1月5日】ブレナム宮殿〜記念碑と静寂の湖と香水と【その2】

ブレナム宮殿、続き。

notfspurejam.hatenablog.com

 

⬇︎宮殿周辺の地図はこちらから見られます⬇︎
https://www.blenheimpalace.com/assets/files/downloads/uk.pdf

 

14:50

内部を見終わった後は、まず外のテラスへ向かいます。
このテラスは9代目公爵がフランスの造園家アシル・デュシェーヌの力を借りて1925年から1931年にかけて造られたそうです。
ということは、宮殿が造られた当時は庭はそこまで整備されてなかったってことかー。

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アッパーテラスから見た宮殿

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1929年から1931年に作られたプール。普段は10代目の時代に作られた噴水も出ます

プールの水は「ロザムンドの井戸」から取られているそうです。ロザムンドとは、ヘンリー2世の愛人であったロザムンド・クリフォードのこと。
プールの四方はヴィーナス像に囲まれています。

 

階段を降りて下のローワーテラスに降りると、別のプールがあり、ジャン・ロレンツォ・ベルニーニの工房で作られ、スペイン大使から初代公爵に送られた中心のオベリスクは、ローマのナヴォーナ広場にある「四大河の噴水」を大理石で3分の1に縮小したものだそう。ドナウ川ナイル川、プラタ川、ガンジス川の神々が装飾されています。

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写真では片方ずつしか写っていませんが、左右対称に2つオベリスクがあって、左側のもう1つはやはり9代目公爵の時代に複製されて現在のように設置されたそうです。

左右対称というと、ローワーテラスで特に気になるのは、階段を降りてすぐに目に止まるスフィンクスの像。

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ヘンリー・ウォード・ウィリスによるスフィンクス

このスフィンクスの顔は、9代目公爵の2番目の妻グラディス・ディーコンがモデルになっているとか。

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噴水(左)、反対側のスフィンクス(中)と男性の像(右)
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画像だと見えにくいですが、アッパーテラスを支えるJules Visseaux作のカリアティード(女性像)

15:10

次は、宮殿からテラスに向かって左側から、サウスローン(南側の芝生) を通って庭を歩くことにしました。
宮殿の地図でいうと、"Formal Gardens"というコースを歩きます。

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サウスローンから見た宮殿のパノラマ

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宮殿の裏側にある、初代公爵のライバルだったルイ14世の胸像
(戦争中に盗んできたものらしい)

途中、ひときわ目を引く巨大な木を発見!

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下から眺める人との、この大きさの差!
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中はこんな感じ

15:20

ブレナム宮殿は1950年4月に一般公開するようになったそうなのですが、10代目公爵が、もっと来場客が庭を楽しめるようにと、「プライベート・ガーデン」として庭の手入れを始め、10代目の死後は一時荒廃してしまったそうですが、11代目が再整備し、妹の手で2004年に一般公開されたそうです。割と最近ですね。

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私が訪れたのは冬なので、画像の見栄えはあまり良くないですが、暖かい季節は素敵な花が咲くんでしょうね。

 

15:30

そして"The Temple of Health"
これは1789年に4代目公爵がジョージ3世が病気から回復したことを祝って、建築家のジョン・イェンに建築依頼をした神殿。
こんなところでジョージ3世に関わるものと出会えるとは!

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ジョージ3世の回復を神に感謝し大理石のメダルを奉納することがラテン語で描かれている

 

庭には3か所神殿があり、もう1箇所 "The Temple of Flora"は見に行く時間がなかったのですが(どこにあるのかわからなかった…)、もう一つの"The Temple of Diana"は近くにありました。

狩猟の女神ダイアナに捧げられたこの神殿は1773年に4代目公爵の主催により、英国の建築家ウィリアム・チェンバーズによって建てられました。"The Temple of Flora"もチェンバーズの設計だそうです。

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縁のあるダイアナ元妃の神殿なのかと思ってた

中央の楕円のメダリオンの中にはダイアナに花を捧げるヒッポリュトス、
両側のメダリオンには、エウリピデスの詩が書かれています。
詩が書いてあるのは4代目公爵の家庭教師だった考古学者ジェイコブ・ブライアントが選んだのではないかとのこと。

"The Temple of Diana"は、"Churchill Memorial Garden"の中にあります。

ブレナム宮殿が生家のチャーチルは、1908年8月11日にこの"The Temple of Diana"の前で妻となるクレメンタインに、雨宿りの最中にプロポーズしたらしい。
ロマンチックだけど、狩猟の女神の前での求婚… 
なんだかはじめから狙ってたんじゃないですかね?

この庭には大きなチャーチルの胸像も立っています。

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すごい迫力…

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15:40

テラスに戻ってきました。

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もう一度、階段の下に降りて宮殿を囲う池「グレートレイク」を眺めました。

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下手に小さなボートハウス。

とても静か。聞こえてくるのは、鳥のはばたく音だけ…。

9代目の公爵は静けさを好み、当時はテラスに噴水も作らなかったそうですが、
この場所に立ってみるとその気持ちがよくわかります。
ロンドンやその他の英国の観光地では出会えない静寂。
心の隅々までその静けさが沁み渡っていくような気分です。

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しばらくは、ただひたすらこの景色を満足するまで眺めていました。

 

 

16:00

宮殿の正面、グレート・コートに戻ってきました。

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馬小屋の前に看板が出ていたので、中の様子を覗いてみると、
お子様向けに王子様&お姫様になって写真撮影出来るスペースになっていました。

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馬のいるスペースが着替えスペースになってます
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 16:10

最後に宮殿の北側にある記念碑 "The Column of Victory" まで歩いてみることにしました。初代公爵の死後、夫人のサラが夫を称えるために英国の建築家ロジャー・モリスとハーバート卿(どのハーバート卿なのか不明…)に依頼し、公爵の死後9年後の1730年に完成しています。

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見ての通り、宮殿からだいぶ遠くにあります

向かって左側は先ほど見たグレート・レイク。右側はクイーン・プール。

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英国の建築家ジョン・ヴァンブラによるグレート・ブリッジ。
テラスのファサードや正門、先ほど見た宮殿裏側のペディメントもヴァンブラの作品

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やはり静かな湖面が心を落ち着かせてくれます。

しばらく歩いてから振り返ると、記念碑が高い丘の上に立っていることがわかります。

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宮殿がずいぶん遠くに見える

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16:20

柱のてっぺんの像が見えてきました。
像はもちろん初代公爵がモデルですが、ローマの将軍の格好で、足元には鷹、
手には勝利の翼を持っています。

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鷹の姿も見えますね!

16:25

そして、やっと足元まで到着!
高さ41メートル(134フィート)なので、ここまでくると、逆にてっぺんの像の全体が見えにくくなってしまいました。

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高すぎてフレームにおさめるのが難しい!

柱の四角い土台には4面それぞれに碑文が刻まれていて、1面には初代公爵の戦いの詳細を記した墓碑銘、残りは公爵の子孫に領地を与える議会法の抜粋が刻まれています。

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でも、歩き疲れてとても隅々に目を凝らす気力が残っていない…。
ここまで歩いてくるのは大変だった…。時間はそれほど経ってないけど、
坂道だったせいでしょうか。

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橋のところは低くなっていて、記念碑のところまでくると宮殿の高さまで戻っている

歩いているうちにだいぶ暗くなってきたので、羊の姿を眺めながら、元来た道を戻ります。

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記念碑の周辺は、羊が逃げないように柵で囲われています。

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 16:45

宮殿に戻りました。すっかり暗くなってイルミーネーションも点灯。

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パノラマで撮影

16:50

最後に残された時間でギフトショップを見ていきました。

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夜のチケット売り場前
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絵葉書や食器類

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家庭用品も充実してる

ギフトショップにはペンハリガンの香水コーナーもありました。
そこで思い出した香水ブレナム・ブーケの存在。

探したら、このコーナーにちゃんと「ブレナム・ブーケ」がありました!

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これが「ブレナム・ブーケ」!

正確にはブレナム宮殿をイメージして1902年に作られた香水なので、9代目公爵あたりが依頼したのかもしれないですね。テラスの件といい、9代目は宮殿のイメージ作りに奮闘してたんですねー。
チャーチルもこの香水を愛用していたそうです。
試してみると、確かに男性向けっぽい爽やかなシトラスの香り。
男性のコロンのようなキツいものではなく、スッキリとした匂いです。

ペンハリガンのお店はロンドンにもありますが、せっかくブレナム宮殿に来た記念に、
このギフトショップで購入することにしました!

お値段は£75。いつも安い香水ばっかり買ってるからかなり悩みましたが(笑)、
これほど自分へのお土産にふさわしいものはありませんからね!!

 

www.penhaligons.com

www.takashimaya.co.jp

 

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女性向けのアルテミジア(左)や
当時発売されたばかりの「ヒドゥン・ロンドン」シリーズ(右)も気になった

17:30

香水と絵葉書を買って、やっと宮殿を出ました。
めちゃくちゃ時間掛かってしまった…。

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閉館間際のお土産売り場と正面玄関(左・中)
夜のウッドストック

来た時に入ったメインエントランスに向かいましたが、門が閉まっていて…

売店の女の子と一緒に宮殿の正面入口まで戻って、街のあるウッドストック側の門に連れて行ってもらい、係の男性が来て、門を開けてくれました。

そこからウッドストックの街の中のバス停に案内してもらったのですが、私は助けてもらったのが嬉しくて、(珍しく)英語の勉強をしにロンドンで滞在してて…とか自分の話をペラペラ話してたのですが、バスに乗った後はそっけなく彼女が降りて行ってしまったので、親切心に喜んで盛り上がったちょっと恥ずかしかったです。

だいたい暗くなったんだから早く帰れよお前!って話ですよね。 

 

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夜のオックスフォード

売店の子のおかげで無事オックスフォードまでたどり着き、
ロンドン行きの列車に乗ります。

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今回のイベントのポスター(左) お世話になった500番バス(右)

18:55

オックスフォード駅を出発。

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19:55

パディントン到着。
帰りは暗いから車窓の景色も楽しめずつまらん!

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当時駅に掲示してあったテロ防止キャンペーン"See it. Say it. Sorted."のポスター

帰りにパディントンの駅にあるパディントンベアのグッズ売り場をちょっと覗きました。 

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売り場の中のパディントン

遅かったし、疲れてたのでゆっくり見られなかったけれど、ちょっと癒された。

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そんなわけで、たっぷりブレナム宮殿を堪能した一日でした。

宮殿の中を見学する経験は何度かありましたが、ただ見学するだけじゃなくてテーマに沿った装飾がされた宮殿を巡るのは初めてだったので本当に楽しかったです。

しかもシンデレラのような童話がテーマだと、名所に来ているというより、絵本の中に入り込むような気分で、忘れられない体験になりました。

そして、テラスから望む湖の静けさ。
あの心が澄んでいくような感覚も、時間が経った今でも鮮明に思い出せます。

思い出深い訪問場所の一つになりました。

 

次回は、港町ウィスタブルを歩きます。