会社を辞めてから
約6年間勤めた会社を退職してから一週間が経ちました。
もともと、この仕事は英国へ旅行へ行くための旅費を稼ぐために紹介されるがままに入社した場所でした。それが必死で食らいつくように通い続けた結果、あっという間に何年も経ち、仕事の内容もどんどんハードになって、居心地が悪いわけじゃないけど、このままここにいていいのか?という考えに至ったのが今回の留学にも繋がっています。
ただ、精神的に辛い仕事を続けながら留学準備のために何をしなければいけないのか調べたり、ビザの申請をしたりするのはなかなか大変でしたし、留学を決めたきっかけの記事にも書きましたが、昔の方が英国への憧れが強かったので、「本当に私が留学なんて出来るのか?」「ちゃんと実力をつけて戻ってくることが出来るんだろうか?」とビビって悩むこともしょっちゅうでした。
8月に入って、職場内で退職が周知されてから、いろんな方に「寂しくなるよ」「また戻ってくるよね?」と声をかけていただいたり、後輩も泣いてくれたり、最終日には挨拶のセレモニーの時間まで設けてもらって、初めて自分が思っている以上にみなさんに惜しんでもらっていると感じることが出来ました。
そして、最終日の帰りにベテランの方と一緒に飲みに行った時に、たくさん仕事について褒めてもらった後、「ミウモ(私)さんならどこに行ってもしっかりやっていける」とお墨付きをもらえて、涙が出るほど力をもらえました。
後日指導していた新人(年上)の方と一緒に飲みに行った時も「ミウモさんがいなくなったらどうしたらいいか…」と真面目に言われて「大丈夫でしょー!でも独り立ちまで見届けられなくてごめんね…」と謝って悲しくなったり。
この8月は、毎日寂しくて仕方ありませんでした。あんなに辞めたかった仕事だったのに、まさかこんなに寂しくなるなんて自分でもびっくり(笑)。
私がここで言いたいのは、私は仕事が出来るんだぞ!ということではなく、仲間からの言葉が泣けるほど胸にしみるくらい、私は今まで自分に自信がなかったってことなんです。
辞めた会社はあまり社員を褒めるのが上手ではない職場でした。接客業だったのでお客さんから酷い言われ方をすることも多くて、6年の間、自分が傲慢で仕事が出来ないダメな人間だとしか思えなくなっていました。辞めていく人も多いし、私自身もカウンセリングに行ったこともありました。失った自己評価を取り戻すことはなかなか難しいものなのです。
上司の一人から別れ際に「ミウモさんは教えるのがうまいからそういう仕事が向いてるんじゃないでしょうか」と言われて、ベテランさんが「そういうことはもっと早く言ってあげてください!」と怒ってたくらいで(笑)。(ベテランさんはいつも褒めてくれる人でした。)
でも、真剣に必死に取り込んでいれば誰かがいいところを見ていてくれるし、頼ってくれる…。それが最後に確信出来て、留学に対しても前向きに立ち向えるようになりました。同僚と後輩たちに感謝、感謝です。
そんなわけで、渡英までもう少しですが、一緒に働いた方々の言葉を胸に、本気で勉強に取り組もうと決意を新たにした次第です。